櫻坂46デビューCDライブ翌日に…平手友梨奈が圧巻パフォーマンスで語った「理由」

日刊大衆

平手友梨奈
平手友梨奈

 2020年は、アイドルグループ欅坂46(現:櫻坂46)にとって激動の年だった。14歳でオーディションに合格して以来、比類ない存在感でグループをけん引してきた絶対的なエース平手友梨奈(19)が、1月23日にあまりにも突然な”脱退宣言”で欅坂を去ったのである。

「本来グループを引退する際は“卒業”という言葉を使います。しかし、平手は本人の強い希望で“あえて脱退”と宣言しました。その後、10月14日にグループ名を『櫻坂46』に改名しました。これについては、10月11日放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)で菅井友香(25)が、“この決断をして良かったって思えるような活動をして行かなきゃいけないなぁって気持ちはすごくあります”としています」(女性誌記者)

 ちなみに改名の理由については、

「グループの卒業とか脱退も続いて、入れ替えもあったりとかこういうご時世も。いろんなことが重なって、心機一転新しくすることが総合的にもいいのかなぁって思って。いろんな可能性が広がっていったらいいなぁって思いもありますね」

 と、菅井は語っている。

 その櫻坂は、デビューシングル「Nobody’s fault」を12月9日に発売。その前日、12月8日に改名後初となるライブ『櫻坂46 デビューカウントダウンライブ!!』をオンラインビューイング形式で実施したのだが、手厳しい意見が寄せられている。

■平手が抜けた穴は大きい

「もちろん、意気込みは力強く感じました。2期生の森田ひかる藤吉夏鈴、山﨑天を前面に押し出して、欅坂の色をガラッと変えました。本人たちも言うように、まだ真っ白な状態で表現力もこれからだけど、欅とは違って一緒にアイドルとして坂道を登っていく醍醐味みたいなものがある。しかし、残念ながら、やはり平手の存在の大きさを再認識しましたね……」

 と語るのは、ライブを見た制作関係者。

「坂道グループをプロデュースする秋元康さんは、アイドルたちからヒントが欲しい、と発言しています。平手というヒントがあったから、『サイレントマジョリティー』や『不協和音』という楽曲が生まれたんじゃないでしょうか。ライブで披露されたのは、欅の初期のようなイメージで、まだ誰も琴線に触れようなるヒントを与えることができていない。それだけの存在感が、櫻坂にはまだないんでしょう。

 平手がいた欅のライブには余韻があったというか、“何が起こった!?”とか、カタルシスに満ちていたんですけど、そうした要素は良くも悪くもなくなってましたね……」(前同)

 そのライブ翌日、櫻坂のデビューシングル発売当日の9日に、脱退した平手友梨奈がフジテレビで放送された『FNS歌謡祭』にソロで出演。驚くべきパフォーマンスを披露した。

■平手のパフォーマンスと比較される形に

「平手が披露したのは、脱退後初となるソロオリジナル曲、『ダンスの理由』でした。平手が一から同曲の制作などに携わり、作曲は辻村有記氏、伊藤賢氏とともに、平手の名前もクレジットされています。作詞は、平手を誰よりも知る秋元康氏。ダンサーたちを従え、抜群のパフォーマンスを披露しました」(前出の制作関係者)

 登場時から別格のオーラを放つ平手は、恐ろしいほどのキレのあるダンスを披露。体幹の強さを感じさせる安定ぶりと、それほど大きくない身体が何倍にも思えるほどの迫力と表現力で視聴者を魅了した。

「平手は欅坂を脱退したとき、ラジオで“今は語りたくない”と言っていました。それで、今回の「ダンスの理由」ですからね。“辛い時に誰もいなくて踊るしかなかった”、と明かしているわけです。もしかしたら今後、次々と“楽曲で語っていく”ということかもしれません。もう、期待しかないですよね……」(専門誌記者)

「誰もいなかったから 仕方なく踊るしかなかったんだ」「何度だって踊るよ 倒れても構わない」「いつかの自分 死なせない この腕で守る」

 という「ダンスの理由」の歌詞が、平手のこれまでの伝説的なパフォーマンスを想起させる内容だったことも話題となっている。

「たとえば、“倒れても構わない”“この腕で守る”というのは、平手を語るうえで欠かせない『不協和音』を思い出させます。この曲は平手の体力や精神を激しく消耗させる“魔曲”として知られていて、2017年の紅白で歌って以来、2019年9月の東京ドームで披露されるまで、1年9か月も封印されていた曲ですね」(前同)

■伝説の『不協和音』

 17年の全国アリーナツアーで披露された『不協和音』は、多くの観客に平手の凄まじさを刻み付けた、伝説の幕開けともいえるパフォーマンスだったという。

「まず、パーカーを頭まで被って登場した平手が『自分の棺』を歌い一気に雰囲気を変えて、そこからボロボロの布を持ったメンバーがゾロゾロと出てきて必死にそれを取り合ったり自分で破いたりしてるなか、バケツで灰をかけ合う。その中で平手が階段をもがきながら登り詰めるも、銃で胸を撃たれて倒れた。そこからイントロが流れーー『不協和音』が始まったんです」(当時のライブ参加者)

 顔面を血だらけ平手が全身全霊を振り絞って「僕は嫌だ!!」と絶唱。ラストは赤く染まった平手がモニターにアップで映り曲が終了、会場が静まり返るなか、メンバーMCもないままにコンサートが終了という、観客の度肝を抜いた圧巻のパフォーマンスだった。

「18年9月5日の千葉・幕張メッセで行われた全国アリーナツアー最終公演では、平手が『ガラスを割れ』歌唱後に、ステージから落下し、退場するアクシデントがありました。当時の観客はSNSで“明らかに周囲など見えてないようだった。持っているエネルギーを余すことなく一気に放出して電池が切れたかのようにフェードアウトした”と表現していましたね」(前同)

 その後「本人は戻りたがっているが、大事を取って病院で検査中」というアナウンスがあったが、平手はアンコールで奇跡を起こした。

■アーティストにも大きな影響を与える存在

「2回目のアンコールで、平手が戻ってきたんです。深々と頭を下げてはいましたが、特に言葉を発さないのが“らしい”ですよね。右肘には傷跡を隠すような大きい貼りものがついていましたが、『W-KEYAKIZAKAの詩』をメンバーと披露。ラストのラストで渡邉理佐と笑い合う姿がモニターで映され、会場は大いに沸きました」(前出の参加者)

 そんな平手は、アーティストたちからも一目置かれている。たとえば平井堅(48)は2018年5月に『知らないんでしょ?』という曲をリリースしているが、この曲が生まれたのは、『2017 FNS歌謡祭』にて平井の『ノンフィクション』と平手のソロダンスによるコラボがキッカケだった。

 ダンスのキレと表現力だけでなく、鞄に詰められた紙吹雪を頭から浴び、最後は叫びながら鞄に頭を突っ込んで倒れ込むという、絶対にアイドルとは思えない演出や、平手の表情にインスピレーションを受けたのだという。18年6月の『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)で、

「彼女とのコラボレーションがすごく衝撃的で。身を削って表現する少女の揺れる気持ちみたいなものを側で見ていて、この世界を歌にしたいと思った」

 と、平井自身が語っている。

■櫻坂もまだやれるはず

「今回、櫻坂46は、よりによってデビューシングル発売日に、元メンバーの平手のパフォーマンスに話題をさらわれてしまったわけです。

 もちろん、櫻坂も努力しているし、センターを務める森田ひかる(19)は“グループをたくさんの色で染めていきたいと思います”、欅坂時代のキャプテンだった菅井も“いままでの全てに意味があったんだなって思うことができました”と、ファンへの感謝をカウントダウンライブで伝えていますからね。まだまだ、これからですよ」(前出の女性誌記者)

 デビューしたばかりの櫻坂46だが、今年の大みそかに『紅白歌合戦』への出場が内定している。改名直後のグループが紅白に出場するのは異例だが、これについて『紅白』の加藤英明チーフプロデューサーは、

「反響と話題性のインパクトが大きかったので初出場という形でご出演いただくことになりました」

 としている。

 ポテンシャルは十分な櫻坂46。紅白と来年の活躍に向け、頑張っていただきたいーー。

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