決定!プロ野球ワーストナイン【投手編】最悪防御率投手と西武・松坂の去就 (2/3ページ)

Asagei Biz

「康晃は3億5000万円ももらってるの? 実は、クロスしてアウトコースに投げるという、まったく理にかなっていない投げ方なんです。彼の場合、先発は無理でしょうね」(内藤氏)

 抑えの切り札、そして先発としても活躍した角盈男氏も同調する。

「抑えから先発に回るには、メンタルだけではなくて、技術的な根拠も必要です。抑えは10球だったら10球完璧な球を目指す。だから球種が少なくてもいいわけです。ところが先発は、緩い球や遊び球、ピッチングの幅がないと2巡目、3巡目にはつかまります。抑えをやっていると、毎日出るから週に1度の先発をうらやましがるものです。ところが今の人たちはリリーフで何億も稼ぐわけですから、リリーフのほうがいいんでしょうね。俺らの頃は、先発ができない投手がリリーフをやっているという発想でしたけどね」

 さて、登板のないままシーズンを終えた西武の松坂大輔(40)が、早々に来季の契約を勝ち取った。角氏は苦言を呈する。

「現役を続けるのはもちろん本人の自由だけど、俺らの世代の野球選手たちには引き際の美学があった。今の選手は全盛期にいっぱいお金をもらってるから『いらない』と言われるまで好きな野球をずっとしていたいんでしょう。でも、松坂には投げてほしくない。昔の『怪物』と呼ばれたあの面影が、今はまったくないから。もともとチームの戦力として計算されてないわけですから。投げられないのは本人がいちばん悔しいだろうけどね」

 成績がどうこうと論じられる以前の問題もあるのだ。

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