杉咲花『おちょやん』低視聴率脱却の鍵は「あの強烈ドラマ」とのリンク (2/3ページ)

日刊大衆

 11日までの2週分は、大阪の南河内生まれの千代(毎田暖乃/9)は、母親を早くに亡くし、学校にも通えない貧しい暮らし。道頓堀の芝居茶屋に奉公に出され、目の回るような忙しさの中、舞台女優に魅了されていくという展開だ。小学生とは思えない毎田の熱演と、マンネリだが手堅い演出が多くの視聴者の涙を誘っていた。

■ドラマチックな展開がポイントか

 しかしその一方、お涙ちょうだいの苦労話に飽きてしまったという声もあった。さらに、飲んだくれの父親と弟との生活が過酷すぎて、少女の不幸の描き方が現代の倫理観にそぐわず、見ていられないという人も。また、主人公がまくし立てる河内弁がやかましいという声もあり、これらが低視聴率の要因となったようだ。

 朝ドラは83年放送の『おしん』の52.6%という圧倒的な記録以外、多くのドラマは30%台をキープ。80年代末から20%台に下降しはじめ、03年後半放送の『てるてる家族』以降、10%台後半で苦戦するドラマが続いた。

 12年前半放送の『梅ちゃん先生』から、再びほとんどのドラマが20%台をキープするようになったが、その後、20%後半に届くことはなく、もはや、民放のドラマを圧倒するほどの勢いは感じられない。ドラマの“絶対王者”ではなくなった朝ドラに、そこまでの視聴率を期待するのは、無理な話とも言えるのだ。

 しかし、『おちょやん』がこのまま終わるとも考えられない。

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