知らない人も多い。「本末転倒」の正しい意味 (2/3ページ)
◇大切な事柄とささいな事柄を取り違えている時
大切なテーマや意図に沿って行うべき重要なことがあるのに、いつの間にか取るに足らないつまらないことに必死になっている時に使います。
☆例文
・子どもに正確な漢字を覚えてもらいたい意図は分かるが、組み立てや意味をしっかり教えずに、「トメ・ハネ・ハライ」を何度も練習させるのは、本末転倒した教え方だ。
◇いつの間にか手段が目的化してしまっている時
何か成し遂げたいことや理想があり、その手段として始めたことなのに、いつの間にか手段が目的化して肝心の理想にそぐわなくなってしまった時に使います。
☆例文
・学ぶために大学に入ったはずなのに、アルバイトにばかり精を出して、教科書も買わずに貯金にいそしむとは、本末転倒も甚だしい。
■「本末転倒」の類語
ここまでで、「本末転倒」の意味をしっかり把握できたでしょうか?
「本末転倒」は比較的広い意味で使われるために、時に使い方について迷うことがあるかもしれません。
以下に挙げることわざや四字熟語など、「本末転倒」と似た意味を持つ言葉の中には、もう少し狭い意味のものあります。
それぞれの意味をよく把握して、使ってみてください。
◇「木を見て森を見ず」
木の1本1本に注意を奪われるあまり、森全体を見ることをおろそかにしているということから、細かい点に気を取られて全体を見失うことをいいます。
☆例文
・プロジェクトでは、木を見て森を見ずとならないよう、個々の役割だけでなくチームとして機能しているかにも常に目配りする必要がある。
◇「靴を度りて足を削る」
「度り」は「はかり」と読みます。
足に合わせるべき靴を、先に靴の大きさを測って、それに合わせるために自分の足を削るということから、物事の本末が逆であることをいいます。