「トリップアドバイザー」ランキング1位!和歌山の人気テーマパークの苦悩と再生 (1/2ページ)
遊園地や水族館といった行楽地に行った時、楽しみに花を添えてくれるのがそこで働くキャスト達の笑顔だが、彼らの笑顔は本心からなのか、それとも「仕事」としての「ビジネススマイル」なのか、と考えたことはないだろうか。
もちろん「ビジネススマイル」だから悪いということではないが、できれば働いていること自体に喜びを感じている本心からの笑顔であってほしいと願うのも事実。たぶんそれは、その施設を経営している側も同じ気持ちだろう。
■「トリップアドバイザー」ランキング1位!和歌山の人気テーマパークの苦悩と再生世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の“旅好きが選ぶ!日本の動物園・水族館ランキング2018”で1位に輝いた和歌山県のアドベンチャーワールドを経営する山本雅史氏もその一人。しかし、著書『だれもがキラボシ 笑顔あふれるテーマパークの秘密』(幻冬舎刊)によると、従業員たちが心からいきいきとして働く今の状態を作るまでの道のりは、決して平たんなものではなかったという。
山本氏が祖父、父と受け継いだアドベンチャーワールドの運営会社アワーズの社長になったのは2015年のこと。社長就任当初は偉大な先達から引き継いだ経営をうまくやっていけるか、かなりプレッシャーを感じていたという。
アドベンチャーワールドがあるのは和歌山県西牟婁郡白浜町。決して交通の便がいい場所ではない。この立地面での不利を補うためには、オンリーワンの商品やサービスを創り出す必要があると思われた。
アドベンチャーワールドにしかない強みを磨き上げることで、ファンを獲得する。
これが、社長としての自分の責務だと考えたのである。
そのために、山本氏は自ら企画を次々と提案し、実施していったが、いずれも長続きしなかったり、社内に協力者が得られなかったりと、うまくいかなかった。笛吹けど踊らず。それどころか自分が一生懸命やればやるほど従業員は冷めていくようだった。山本氏はそんな従業員たちに苛立っていたという。
私の悲壮な危機意識のせいで、社員の自発性が抑えられていったのです。