書き間違う人も多い。「厚顔無恥」の正しい意味 (2/5ページ)
■「厚顔無恥」の語源・由来とは?
遣唐使(630年〜894年)が廃止されるまでの日本は、中国の影響を色濃く受けていました。
そのため、四字熟語の中には、中国から伝来した書物に由来する言葉が数多くあります。
「厚顔無恥」もその一つで、中国最古の詩集『詩経』に以下のくだりがあります。
「巧言如簧、顔之厚矣」 (読み:巧言くわうの如、顔の厚きや)
「簧(くわう)」とは、「良い音が出る笛」のことで、巧みな言葉(巧言)の比喩として使われています。意味は次の通りです。
巧みな言葉が笛の音のように出てくるのは、外面を良くして内面の恥を隠しているのだ。
平安時代に、こうした漢文から「厚顔」が用いられるようになり、内面の恥といった意味が定着していったようです。
■「厚顔無恥」はどんな時に使えるの?(例文付き)
直接の知り合いのことを「あの人は本当に厚顔無恥で腹が立つよ」と第三者に話す──そんな機会は、ないに越したことはありません。
しかし、実際に接した人でなく、人やメディアを介して間接的に知る他人やその行動について「厚顔無恥だ」と言及する時はあるかもしれませんね。
また、自分の行動について「そこまで厚顔無恥ではない」と言いたい時にも使えますね。
そうした「厚顔無恥」という言葉を使うさまざまな場面を、以下に紹介します。
◇厚かましく恥知らずな態度を取る人を形容する時
厚かましい人のことについて他者と話している時に使います。
それは直接知っている、身近な人だけとは限りません。ドラマの登場人物や、報道で見かけた人のことなどを指して言うこともあるでしょう。
「厚顔無恥な人」「厚顔無恥な○○」などと使います。