世界の福本豊〈プロ野球“足攻爆談!”〉ヤクルト入り!内川2軍生活の是非 (1/2ページ)

Asagei Biz

内川聖一
内川聖一

 盗塁王13回、シーズン歴代最多となる106盗塁、通算盗塁数1065と輝かしい記録で「世界の福本」と呼ばれた球界のレジェンド・福本豊が日本球界にズバッと物申す!

 48歳の新庄のトライアウト挑戦は、球界を盛り上げるという意味ではよかった。4打席目の左前タイムリーは大したもの。ストレートのタイミングに合わせながら、チェンジアップにうまく反応していた。バットのヘッドが出ていくのを我慢して、自分のポイントまで引きつけて、パチンと打てていた。

 全打席とも振り回すよりも、ミート中心の当てにいくバッティングながら、形はよかった。本人も言っていたけど、営業面ではかなりの戦力になる。阪神のコーチ時代に見てきた新庄は野球に対して真面目な男やった。オープン戦期間の出場だけでもいいし、話題を作るのもプロとして大事なこと。手を挙げる球団が出ればおもしろいね。

 その新庄より10歳若い内川はソフトバンクを自由契約になって、ヤクルト入りが決まった。ウエスタン・リーグでは42試合の出場で3割2分7厘の好成績を残しながら、一度も1軍出場のチャンスをもらえなかった。大きな故障もないし、足回りさえしっかりしていれば、間違いなく戦力になる。ファームといえど、打率3割はなかなか難しい。粗削りでどこに投げてくるかわからないような投手もいれば、1軍投手が調整で投げることもある。実際、2軍でも規定打席をクリアして3割を上回る打者は毎年、数えるほどしかおらん。

 内川の広角に打ち分ける打撃技術は、歴代でもトップクラスと見ている。横浜時代の08年にマークした3割7分8厘は現在も右打者のシーズン最高打率。僕は現役時代に3割を打つ目安として「3試合にヒット4本打てばいい」と思ってやっていた。12打数4安打でも、3割3分3厘になるから。でも、3割5分以上となるとまた違う考え方が必要で、異次元の世界になる。

 その内川のヤクルト入りが発表された12月8日に、工藤監督の史上最多5度目の正力賞受賞が発表されたのも何かの因縁。4年連続日本一は立派やけど、名将かと言われると、少し違う感じがしている。継投はうまいし、攻撃面でもおかしな采配はない。それでも、最大の勝因は質、量ともに12球団トップの巨大な戦力があるから。

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