『Mー1』では“仏の顔”も…松本人志「ニュース斬りまくり無惨」鬼の顔
12月20日、テレビ朝日系で生放送された『M-1グランプリ2020』。もはや年末の風物詩となった漫才日本一を決める番組で、今年の平均世帯視聴率は19.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。第16代『M-1』王者の座は、マヂカルラブリーが手にした。
「審査員を務めたダウンタウン・松本人志(57)は、決勝でマヂカルラブリーではなくおいでやすこがに票を投じましたが、番組終了後にツイッターで《あかん。脳が熱い。マヂカルラブリーおめでとう》と、祝福のツイートをしています」(専門誌記者)
自他ともに認める、お笑い界のトップランナー・松本。今回の『M-1』でも、時に厳しく、時に温かいコメントを出場コンビに贈っていた。たとえば、敗者復活組でトップバッターとなったインディアンスには、ボケの田渕章浩のトレードマークであるひまわりのコサージュを指して「どんどんノッてきて、花がどんどん咲いてきた感じ」と称賛。2番手の東京ホテイソンは「2人の声のバランスがあってない」と的確な批評をしつつも、ボケのショーゴ(26)が着ていた布袋様のイラストと「HOTEISON」のロゴの入りシャツを拾って、笑いをとる場面があった。(前同)
■厳しくも優しい松本のコメント
「19年の『M-1』で松本はニューヨークに対し、“笑っているツッコミはあんまり好きじゃない”としていましたが、今回リベンジのニューヨークに対しては“ちょっと腹立つんですけどオモロかった”“チャレンジャーって感じがして面白かった”と成長を認めたり、決勝に初進出したウエストランドに対しては“刺さる言葉があって良かったけど、もっと刺してほしかった”として“将来有望ですよ”と期待の言葉をかけていた。松本のコメントがどれだけ芸人たちの支えになるか、想像するだけで泣けますね」(前出の専門誌記者)
エンディングでも、「本当に漫才をやる幸せと、漫才を見ることの幸せを特に感じました。どうもありがとうございました」と、コロナ禍のなか尽力した番組スタッフや出演者たちにも向けた感謝の言葉をかけていた。
「結果を出そうと頑張る芸人に対しては、今回の『M-1』のように厳しくも優しいことに定評のある松本ですが、相当、痛烈な姿勢で批判することもありますね。12月20日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、それが顕著でしたね」(前同)
■『ワイドナ』では厳しい顔を見せることが多い
20日の『ワイドナショー』では、『女芸人No.1決定戦THEW』で優勝したピン芸人・吉住(31)に対し「確実に安定してたし、優勝はぶっちぎりというか間違いなかったんじゃないでしょうかね」と絶賛していたが、これについては吉住への激励のほか、視聴者に対する皮肉も込められていたのでは、という声もある。
「吉住の優勝を認めず、“出来レース”“面白くないのに優勝はおかしい”“審査員の忖度”とするアンチに対して、松本は12月15日に《お笑いのショーレース。誰が優勝しても出来レースっていう人いるね。バカね。》と、自身のツイッターで投稿しているんです。今回の『ワイドナ』でのコメントは、それに続く視聴者へのアンサーではないでしょうか」(番組関係者)
また、もう1つのトークテーマだった「菅義偉首相が銀座で8人以上の人物と会食した」という報道についても、既存のマスメディアの報道に対して疑問を呈していた。
「11月1日の『ワイドナショー』でも、今年10月、タワーマンションでセクシー女優の里美ゆりあ(35)の自宅に強盗が入った件を報じるメディアに対して、現場のマンションが周辺の風景も込みで報道されている件について“これは報道としてやっちゃいかんのじゃないのかな”としています。社会的報道に対して、厳しいコメントをすることが多いんですよね」(前同)
■事件そのものより報道の姿勢を痛烈に批判
今回の場合、政府が忘年会を控えた国民に対して「大人数、例えば5人以上の飲食は感染リスクが高まる」と注意を促していたにもかかわらず、菅首相自身が8人以上で会食した件が痛烈に批判されている。松本は「みなさんがお怒りになっているのは、ごもっともだと思う」としつつも、
「8人の人たちにPCR検査受けてくださいとはならないんですよね。ここが不思議なんです」「もともとコロナが怖いんでしょ。だったら、まずそこがゴールじゃないですか。会食をみんな叩いたことでこのニュースを終わりにしようとしていることが本当に不思議」「これだと叩きたいだけやんっていう気がする」としたのだ。
「さらに、“着地点のズレ”を象徴する例として20年10月に兵庫県で行方不明の女性を探していた警察犬が逃げて、その後犬が見つかったニュースを挙げて、
“犬逃げた逃げたー、見つかったー、ちゃんちゃんで終わってんねんけど、最初の女性は!っていう。ニュースやる奴らがアホなんかなって思うんですけど”
と、痛烈に批判しています」(前出の関係者)
■ツイッターでもマスコミに皮肉
松本はマスコミに向けて12月16日のツイッターで、
《今年もガセニュースをいっぱい書かれたけど決まってその後に良いことがあるのよなぁ〜。来年もガセニュースどんどん宜しく〜。度が過ぎたら訴えるけどな!》
とも、釘を刺している。
これは、アンジャッシュ・渡部建(48)の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の年末特番『絶対に笑ってはいけない』での地上波復帰に関するフライング報道が行われたのも理由の1つだと思われる。
「芸人が事前にネタや出演者を知らないから面白いリアクションが取れるのに、収録前にバレてしまった。11月22日の『ワイドナショー』で“収録前にネットニュースで知らされる。考えられないですよ”と激怒したほか、“かつて不倫で不祥事を起こした袴田吉彦(47)と原田龍二(50)と渡部で『不倫三銃士』をやる”という報道に対してツイッターで、《めちゃくちゃガセです。面白くないよ。東スポ。》と、やはり名指しで批判しています」(前出の専門誌記者)
12月21日にツイッターで、中居正広(48)と企画した11月21日放送の特番『まつもtoなかい~マッチングな夜~』(フジテレビ系)がギャラクシー賞テレビ部門2020年11月度月間賞を受賞した報道を告知した際も、《ガセじゃないようです!》と、チクリ。
2021年も仏と鬼の顔で、芸能界をにぎわせてほしいーー。