非常識オーダー、食材投げつけ…「GoTo」駆け込み需要で急増したカスハラの実態 (1/2ページ)
菅首相は12月14日、「GoToトラベル」を全国一斉に一時停止する方針を表明。すでに停止措置が決まっていた地域を含め、12月28日から1月11日までの日付を日程に含む旅行を割引の対象外とした。
この措置を見越してか、第3波の襲来が叫ばれ始めた12月以降、駆け込み需要が急増。全国各地のホテルや旅館では「GoTo」利用客によるトラブルが相次いでいたという。
「お客様が増えたことはよかったのですが、旅慣れていない方が多いせいか、ムチャな要求を突きつけるお客様もいらっしゃいました」
こう話すのは、都内のホテルに勤務するAさん(男性・40歳)。宿泊客の「食料持ち込み」を目にし、やんわりと「持ち込み禁止」を伝えたところ、意外な反応が返ってきたという。
「お客様は『いつも持ち込んでいるんだ!今まで止められたことはないぞ!』と、それはご立腹で……。ただ、当ホテルでは館内に食堂やレストランを併設していて、旅館業の営業許可のほか『食品営業許可』も取得しているため、食品衛生上の厳格な義務が課せられていますからね。つまり、絶対に食中毒を出せない。そうご説明したところ、『コロナ禍の中でせっかく泊まってやったのに、その言い草はなんだ!』と、怒りに任せて食材を投げつけられて……あの時ほど、空しさを感じたことはありません」(Aさん)
Aさん同様、GoToキャンペーンが始まってから増えているというカスハラ(カスタマー・ハラスメント)を指摘するのは、静岡県の老舗旅館に勤めるBさん(女性・35歳)だ。
Bさんが勤めるのは、一泊2食付きで4万円という高級旅館だが、あるカップルから深夜12時に夕食を持って来てほしいという非常識な依頼を受けたという。
「ルームサービスがあるホテルならともかく、うちのような旅館では、料理の24時間対応はしておりません。でも、お客様は『高いお金払っているのだから、そのくらいサービスしてもらって当然だろう!』と…。対応できないとお伝えるすると、激昂し『歌舞伎町のホテルは24時間対応だった。クチコミに書いてやる!』と言われました。残念ですが、GoToキャンペーン開始以来、こういうお客様が増えていて困りました。