主君を幾度も変え一兵卒から大出世を遂げた戦国武将・藤堂高虎に学ぶ能力開発 (2/4ページ)

Japaaan

石田三成とのエピソード

石田三成(東京大学史料編纂所所蔵)

山中に逃れていたところを捕らえられた三成に対して、諸将は罵ったり労りの言葉をかけたり柱の陰からこっそり覗いたりと様々な対応をしたとされていますが、高虎がかけた言葉はこんなものでした。

「わが隊と戦ってみて、何か気付いたことはありませんか?」

三成は少し考えてから答えます。

「そうですね……鉄砲隊の動きが悪かったように思います。統率がとれていなかったようなので、優秀な人材を指揮官に登用してはいかがでしょう?」

「なるほど、すぐに改善します」

かくして藤堂家では鉄砲隊の指揮官に高級武士を充てることになり、各段に動きが良くなったとのこと。

自軍の弱点を知るには実際に戦った相手に聞くのが効果的。
とはいえ勝利に驕ることなく敗者にアドバイスを求め、しかもすぐにそれを取り入れるというのは、なかなかできることではないと思います。

この時、高虎は44歳。彼はそれまでも、そしてそれからも、自らの能力を高める機会を積極的に掴みに行っているのです。

藤堂高虎の能力開発

藤堂高虎は一兵卒からキャリアをスタートしました。戦場を駆け、槍を振り回して敵を打ち倒す。そこで求められるのは個人的な戦闘能力、つまり筋力、持久力、反射神経、そして白兵戦技術などでした。

幸い高虎は身長190センチという恵まれた……どころか当時としては規格外の体格の持ち主だったため、その点では大きなアドバンテージがありました。14歳の初陣で手柄を立てていますが、それも天与のものあってのことでした。

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