メジャーの日本人評価は「投高打低」に!澤村拓一に見た“成功の条件”とは? (1/2ページ)

Asagei Biz

澤村拓一,有原航平
澤村拓一,有原航平

 野茂英雄、イチロー、松井秀喜、佐々木主浩…海の向こうに渡り、我々のみならず本場の野球ファンの心をワシづかみにしてきた日本人メジャーリーガーの系譜に、また新たな名前が刻印されようとしている。新たにチャレンジを選んだ「サムライ」たちの本当の評価を余すことなく大公開!

 交渉期限ギリギリまで粘り腰を見せた菅野の交渉に対し、すんなりレンジャーズへの移籍が確定したのが、日本ハムの有原航平(28)だった。
 
 19年に15勝で最多勝タイトルを獲得した有原だが、田中将大(32)やダルビッシュ有(34)らのように、球界やチーム内で不動の大エースという実績があったわけではない。2年620万ドルの契約は、先の2人の「1億ドル超え」契約などと比較すると、だいぶ買い叩かれたようにも思えるが…。

「メジャー流の金銭感覚からすれば『お買い得』の金額ですが、有原本人のメジャー志向も手伝い、交渉はスムーズだったようです。レンジャーズGMは『若くて丈夫。安定して先発ローテを担ってくれるだろう』と、先発の軸というよりも、イニングイーターとしての期待を寄せています」(スポーツ紙デスク)

 メジャーリーグ事情に精通するスポーツライターの友成那智氏によれば、レンジャーズではチームの新陳代謝が進められており、そのこともプラスに働いたようだ。

「昨季も活躍したエースのランス・リン(33)を若手投手2人とトレードするなど、ローテはほぼ総入れ替え。野手も含めて世代交代を図っています。そうした中で球団は、有原に関して先発の4~5番手で『10勝10敗』ぐらいの成績を残してくれればOKだと考えているでしょう。近年のレンジャーズは、元日本ハムのマーティン(34)や、元ヤクルトのバーネット(37)などNPB経験者を積極的に獲得し、彼らが大活躍してきた実績があります。その成功体験があるため、球団の環太平洋スカウトへの信頼が厚い。『日本のプロ野球で抑えてきた投手は通用する』というチーム内の認識が出来上がっていることも、早期契約を助けたようです」

 昨季は8勝9敗で黒星先行となった有原。しかし、同程度の成績でも、とメジャー1年目を気負わず迎えられれば、いい結果が生まれるかもしれない。

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