メジャーの日本人評価は「投高打低」に!澤村拓一に見た“成功の条件”とは? (2/2ページ)
そして「投高打低」の日本人評価が追い風になっているのは、今季メジャー移籍をもくろんだ3人の投手の中で唯一、ポスティングではなく海外FA権を行使しての挑戦となる澤村拓一(32)にしても同じことだった。
昨季は巨人で3軍降格の憂き目にあった澤村だが、シーズン途中に移籍したロッテで22試合登板13ホールド、防御率1.71の大復活という浮き沈みの激しいシーズンを過ごした。メジャー挑戦には、「勢い余ったか!?」と疑問を呈する声もあるが、友成氏は活躍に太鼓判を押す。
「澤村の特徴は、150キロを超えるハイファストボール(高めのまっすぐ)とスプリットのコンビネーション。速い球と落ちる球の組み合わせは、佐々木主浩や上原浩治のような成功例のパターンと完全に一致する。リリーフ適性は抜群で、成功の条件がそろっていると言っていいでしょう」
ポスティングとは違って期限は区切られていない。かつ、FA市場の大物リリーフ投手の結果待ちではあるが、それでも1月中には決まる見込みだという。
「私としては2年500万ドル程度が妥当かと思いますが、少なくとも日本球界での年俸据え置きの2年300万ドル程度なら、どの球団も手を伸ばしたがるはずです」(友成氏)
戦力としての評価は上々ということか。しかし、一方で不安視する声も上がっている。
「メジャーは、プライベートでの素行面も重視する球団が少なくない。澤村は飲酒トラブルなどを複数回起こしているだけに、それが契約の障害にならなければいいが…」(NPB関係者)
今後の交渉経緯を見守りたい。
最後は、ポスティングによる移籍を表明するも成立せず、残留することになった日本ハム・西川遥輝(28)の「敗因」を。こちらは指摘される「投高打低」の逆風をモロに受けた格好だ。
「実際には、安定した打率や出塁率の高さを評価する向きもありました。ただ、外野手としては肩が弱すぎて、レギュラーとして調査する球団はなかった。もともとは内野手ですから、『第4の外野手、第5の内野手』というスーパーユーティリティプレーヤーとしてなら生き残る道があったかもしれません。痛かったのは、打棒が期待されたメジャー初年度の秋山翔吾(32)が打率2割5分を下回り、大谷翔平(26)や筒香嘉智(29)らもバットが湿って、日本人野手全体の株が軒並み下がってしまったこと。いわば西川は『秋山の最大の被害者』。地合いが悪かった、としか言えません」(友成氏)
気を取り直して、日本一のリードオフマンを目指して頑張ってほしい。そして新たな挑戦を試みた3人の真の評価は、シーズンがスタートしてから問われることだろう。
※「週刊アサヒ芸能」1月21日号より