もしコロナにかかったら?変異ウイルスの「感染力」と「本当の致死率」

日刊大衆

画像はイメージです
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 新型コロナウイルスの感染拡大により、11都府県に特別措置法に基づく緊急事態宣言が再び発令された(1月14日現在)。感染者数の増加が止まらない中、どうすれば自分や家族の命を守ることができるのか。『週刊大衆』が識者に徹底取材をした!

 昨年秋以降、イギリスを起点に再び世界を混乱に陥らせているのが、新型コロナウイルスの変異種。我が国でも「イギリス型」に加え、「南アフリカ型」、さらに「ブラジル型」の感染者が、次々と見つかっている。

「すべては菅総理の水際対策の失敗が元凶です。昨年9月にイギリスで変異種が見つかり、流入の危険性が指摘されていながら、12月26日に、やっと外国人の日本入国を原則拒否にした。それでも、経済を止めたくないと、中国や韓国など11の国と地域からの“ビジネス関連の往来”は止めなかった。批判が相次ぎ、ようやく1月13日に、2月7日までの一時停止を決めましたが、遅きに失しました」(全国紙政治部記者)

 今月8日に過去最高の7882人の新規感染者を記録するなど、コロナ第3波の真っただ中にある日本。今回、上陸が確認された変異種とは、はたして、どのようなものなのか。

「ウイルスは増える際、自分の遺伝子情報をコピーしています。そのコピーのミスにより変異は起きる。ただ、たとえばインフルエンザは何十種類もあり、ワクチンもそれぞれのものを作らねばならず大変です。それに比べると今回のものは、もっと小さな変異です」

 そう語るのは、感染症学が専門の、西武学園医学技術専門学校東京池袋校校長の中原英臣氏(医学博士)。

「したがって、すでにある従来の新型コロナウイルス用ワクチンは変異型にも効きます。ただ、感染力が強まっていることが分かっています」(前同)

 その指摘通り、イギリス型で最大1.7倍、南ア型ではそれ以上とされる感染力の強さが最大の特徴だ。そのため、ひとたび広がり始めると、感染者が急増する危険を秘めている。

■油断は禁物

 一方、変異種の致死率について「強毒化していないとされている」(中原氏)点は幸運だ。だが、欧米の調査では、新型コロナの入院患者の致死率が、インフルエンザの3倍以上というデータもあり、油断は禁物だ。

「新規感染者の約3分の2が変異種と見られるイギリスでは、ロックダウンまで余儀なくされました。今後、日本で変異種が広がれば、一気に医療崩壊が起き、死者数の急増が懸念される。分科会の尾身茂会長も“流行すると極めて危機的な状況が起きる”と警告しています」(全国紙厚労省担当記者)

 さらに、“悪夢の最終シナリオ”もありうるという。

「最も怖いのは、さらなる変異種の登場です。感染者が増えれば増えるほど、変異が起きる。致死率が高い変異種が現れるリスクは、格段に高まります」(同)

 1910年代に大流行したスペイン風邪は、第2波の死亡率が第1波に比べて約5倍上昇したといわれる。変異型の抑え込みに、我が国の存亡がかかっている。

 現在発売中の『週刊大衆』2月1日号では、コロナに感染した場合の自宅療養に必要な備えや、コロナ患者に効く既存の治療薬リストを公開している。

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