3割が医者で、7割が経営者。開業医が語る「医療法人」経営の裏側 (1/3ページ)
医師としては一流の腕前を持つが、経営者としては素人。そんな中でクリニックを開業し、事業を拡大させていく。「開業医」は医師だけでなく、経営者の視点を持たなければならない。
『ドクター・プレジデント』(幻冬舎刊)は、一代で10以上の医療・介護施設を開業し、千葉県医師会会長を歴任、名医でありながら経営者としても腕を振るう医療法人社団明生会会長の田畑陽一郎氏が、医療法人経営の軌跡を明かした一冊。
その裏には一体どのような苦悩があったのか。そして、経営者としてどのように成長をしてきたのか。田畑氏に本書についてお話をうかがった。
(新刊JP編集部)
■経営は一から勉強しなければならなかった――『ドクター・プレジデント』についてお話をうかがっていければと思います。本書は出版されてからしばらく経ちますが、今に至るまで、どのような反響がありましたか?
田畑:私は千葉県を中心に医療法人を展開しているので、千葉の医療関係者が読まれるのかなと思っていたのですが、全国から反響が寄せられて驚きました。また、読者のメインはもちろん医療関係者、開業医の方になるのですが、医学生や会社の経営者からも感想をいただきました。
――会社を経営されている方の声も。
田畑:そうです。開業医ってお金持ちのイメージがあったけれど、経営者として苦労しているんですね、という声をいただきましたね。
――確かに、開業医は「お金持ち」「安定」のイメージが強いです。でも、本書では開業医も経営者であり、経営をしていかなければいけないという姿が描かれています。もともとはどんな人にこの本を読んでほしいとお考えだったのですか?
田畑:最初は開業医の方々です。日本の医療は開業医の先生たちが支えていますから。もう一つは若い人たち、医学生にも読んでほしいという気持ちで書きました。