イギリスのバードウォッチャーが2000年前のケルトコインを大量に発見。総額1億2千万円相当 (2/4ページ)

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バードウォッチャーにより発見されたおよそ84万5000ポンド(1億2千万円)の値打ちのあるコイン
Treasure Hunting magazine
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・ブーディカの東部遠征の軍資金だった可能性

 これらのコインは、ブーディカ(現在のイギリス、東ブリタンニア、ノーフォーク地域を治めていたPケルト言語圏域のケルト人イケニ族の女王)の東部遠征の軍資金だった可能性があるという。

 イギリスの歴史において傑出した存在であるブーディカは、紀元60年に夫が死んだ後、ローマ相手に反乱をおこした戦いの女王だ。

 夫のプラスタグスは、現在のノーフォーク州を拠点にしていたイケニ族の王で、男子の後継者がいなかったため、自分の財産の半分を娘たちに、もう半分を家族を守ってくれることを期待してローマの皇帝ネロに遺すと遺言した。

 ところが、プラスタグスのこの遺言は踏みにじられ、ローマは彼の土地を奪い、娘たちを凌辱し、未亡人であるブーディカを公開鞭打ちににした。

 激怒したブーディカは、イーストアングリアじゅうで反乱を起こした。ローマの歴史家タキトゥスは、ブーディカ軍によってローマ人が7万人殺されたと書いている。

 しかし、最初は勝利したにもかかわらず、ブーディカ軍は次第に形勢が悪くなり、ローマの小部隊によって反乱は次々鎮圧され、8万人のブリトン人が虐殺される結果となった。
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