おぎやはぎ、鬼越、ハライチらが窮地の爆笑問題に「ラジオの恩返し」

20年8月に新型コロナウイルスに感染した爆笑問題・田中裕二(56)を、またも病魔が襲った。1月20日未明、頭の痛みを訴えて緊急搬送されたところ、前大脳動脈瘤解離によるくも膜下出血・脳梗塞と診断されたのだ。
「幸い大事に至らず、体調に問題もないことを所属事務所は明かしていますが、1週間程度入院し、大事をとって1か月ほど休養する方針を明かしています。無事で何よりですが、相方の太田光(55)がしばらくは大変かもしれません」(女性誌記者)
田中は、11本ものレギュラー番組を持つ超売れっ子。『サンデージャポン』(TBS系)のようなコンビ出演の番組は太田が一人で対応し、田中がMCの『秘密のケンミンSHOW 極』(日本テレビ系)は太田を代役に立てる方向で調整中だと、制作担当の読売テレビが20日に『日刊スポーツ』で明かしている。
「太田は『週刊新潮』(新潮社)が18年に報じた“太田の父親(故人)が裏金を払って、太田を日本大学芸術学部に裏口入学させた”という内容の記事について裁判を起こしており、12月21日に東京地裁が名誉毀損(きそん)を認めた判決を出しました。しかし、太田が主張の一部が認められなかったことを不服として東京高裁に控訴したので、まだ裁判は続いています。裁判の長期化や、相方の入院など、精神的に疲弊する出来事が続いていますね」(前同)
■いまこそ恩返しの時!
そんな爆笑問題と太田について、1月21日深夜の『木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)でも、おぎやはぎが爆笑問題について言及する一幕があった。
「おぎやはぎは、20年7月に小木博明(49)が片頭痛の治療や、その後初期のガンが発見もあり7月23日からしばらくの間番組を休んだ時期がありましたが、7月30日の放送で、矢作兼(49)一人の状況で爆笑問題が乱入し、盛り上げてくれたんです。これは7月28日放送の『火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ』に矢作が乱入してくれたお礼、という意味合いもあったようですね」(制作会社関係者)
また、小木は今回の『メガネびいき』で「オレが3年くらい前になったのと同じだから、安静していたら大丈夫だよと、もえちゃん(田中の妻の山口もえ)に経験者として言うと安心はするんだけどね。オレのときよりもう一段高いのよ。ゆっくり休んでいただきたい」
とコメントしていた。
■爆チュー問題で共演した澤部
「矢作の“助けてもらったから、お返ししないと”という発言に対して、小木は“自信ないよ、無理だよ。わからないもん、あの人(※太田のこと)のボケとか”としつつも、“オファーがきたら、行く”としていました。
同じくTBSラジオ『ハライチのターン』のパーソナリティのハライチも、爆笑問題とラジオでコラボしていて、ちょうど1月21日に新作のコントが『FOD』で配信されたばかりなんですよ」(前出の女性誌記者)
爆笑問題はネズミの衣装での「爆チュー問題」という恒例コントがあるが、今回はハライチも参加。18年のクリスマスライブ以来の『爆チュー問題』参加にテンションを上げている様子を、『フジテレビュー!』の取材でハライチは明かしている。
「太田はハライチの2人のことを“旧友”と呼んでいたほか、澤部佑(34)は今回のスタジオ収録について“この(通常収録の)空間に!この空間に初めて来られたのは興奮しました”と、コメントしています。ハライチはおぎやはきや爆笑問題に比べるとまだキャリアが浅いですが、爆笑問題の危機に一肌脱いでくれるのではないでしょうか」(前同)
■鬼越が売れるキッカケも作った
また、現在ジワジワと人気が上昇中しているコンビ・鬼越トマホークも、爆笑問題には大きな借りがあるという。
「19年11月2日から3日にかけての『27時間テレビ』の1コーナーで放送された『お笑い向上委員会』(フジテレビ系)で、鬼越は暴走する太田の首を絞め上げ、力ずくで押さえつけるという“事件”を起こした。“鬼越が太田にマジギレしてる”というウワサが流れるなか、同月12日深夜に『爆笑問題カーボーイ』に爆笑問題は鬼越を呼んで、未公開のネタを紹介する機会も提供していたんです」(専門誌記者)
鬼越は「ケンカを止めにきた芸人に悪口で返す」という芸が持ち味だが、「この番組楽しんでるのお前だけ(明石家さんま)」「最近何言ってるか分からない(ビートたけし)」「お前は一生二番手だ(今田耕司)」など、27時間テレビで言うつもりだったネタをラジオで紹介。爆笑問題との仲も、非常に良好だと当時ラジオで明かしていた。
「その後、20年5月27日の『マイナビニュース』で、鬼越の坂井良多(35)は、“太田さんが俺らにラジオの市民権をくれたというのはあるかもしれない”として、8月26日には田中がコロナの濃厚接触者として自宅待機となったことを受けて“全然、助けますよ 世話になったんで”と、上から目線ながらも代役を名乗り出たり、恩を感じている様子です。鬼越も、今回の事態を受けて、太田に協力してくれるのではないでしょうか」(前同)
■事務所はバラバラでも心は一つ
これまで登場したおぎやはき、ハライチ、鬼越トマホークは、それぞれ人力舎、ワタナベエンターテインメント、吉本興業と、全員バラバラの事務所に所属している。ちなみに爆笑問題の所属は、太田の妻である太田光代が社長を務めるタイタンだ。
「芸人というと、同じ事務所所属のタレントとの交流が多くなるイメージがありすが、こうしてみると爆笑問題の交流は本当に幅広い。現在は年に1、2回の特番として放送している『爆笑問題の検索ちゃん』(テレビ朝日系)のように芸人を呼ぶ番組を担当していたり、19年からは『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)を開始し、霜降りをはじめ多くの第7世代とも共演している。爆笑問題を慕っている芸人は多いと思います。
また、ラジオという媒体は独特の魔力がある。テレビでは絶対にありえないようなコラボや局をまたいでの企画などが簡単に実現してしまうんです。爆笑問題、おぎやはぎ、ハライチ、鬼越はラジオで爪痕を残してきた芸人たちですから、その結束も強いのではないでしょうか」(芸能事務所関係者)
いまこそ恩を返す時。事務所の壁を越えて、多くの芸人が爆笑問題のために立ち上がるーー。