綱取り失敗の貴景勝、プライベートにも原因? 魁聖・阿炎も低迷中、結婚後の力士に危惧されるデメリットとは (2/2ページ)

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 しかし、阿炎は次場所の7月場所で6日目まで「3勝3敗」と今一つだった上、場所前、場所中に知人・関係者と夜の接待を伴う飲食店を複数回訪れていたことが発覚し、同月25日の7日目から途中休場。日本相撲協会は阿炎が8月4日までに提出していた引退届を不受理とした上で、同月6日に「出場停止3場所、5カ月間報酬50%減額」という処分を下すことを決定。出場停止期間は今場所までだが、この間番付は幕下16枚目まで下落している。

 結婚後は不振にあえいでいる魁聖、阿炎だが、結婚により住居が変わったことがデメリットをもたらしたという見方がある。角界では結婚した力士は部屋を出て近くのマンションなどで結婚相手と一緒に暮らすのが一般的だが、これにより親方の管理下から外れる時間が増えたことが稽古不足やはめを外す行動につながった可能性はある。

 一方、2019年10月31日に婚約を発表し、2020年7月場所前に婚約者と結婚したことを8月6日に発表した高安は、結婚後に臨んだ7月場所で「10勝5敗」と記録し2019年7月場所以来1年ぶりとなる勝ち越し。その後も9月場所で「10勝5敗」、11月場所で「8勝7敗」と3場所連続勝ち越しを記録し、東小結で迎えた今場所も22日の12日目までに「7勝5敗」と勝ち越しに王手をかけている。

 2017年7月場所から2019年11月場所まで大関に在位していた高安。本来の実力を考えると関脇以下の地位で勝ち越すのは当たり前ともいえるが、それまで1年勝ち越しがなかったことを考えると“内助の功”の影響は大きかったのかもしれない。

 賜杯をつかんだ11月場所から一転、今場所は辛酸をなめた貴景勝。結婚が良い方向に出たのか、それとも悪い方向に出たのか、評価は3月場所以降の成績次第だが、好成績を挙げ「結婚して一段と強くなった」と周囲やファンに認めさせることはできるのだろうか。

文 / 柴田雅人
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