収監、挫折、資金難…。苦境を乗り越えた経営者たちの心を燃やす言葉たち (1/2ページ)
まさに嵐が吹き荒れている時代だ。
この危機をチャンスと捉えて業績を伸ばす企業もあれば、変化に対応できずにいる企業もある。
これまで社会に大きな影響を与えてきた、そして今も与え続けている企業のリーダーたちは、幾度となく危機と向き合ってきた。その時に彼らはどのような気概を持って乗り越えたのか。それはリーダーたちが発する言葉に表出する。
『運を逃さない力 苦境を乗り越えた名リーダー44人の言葉』(桑原晃弥著、すばる舎刊)は、豊田章男、スティーブ・ジョブズ、小林一三ら、苦境を乗り越えた国内外の44人のリーダーたちの言葉を集めた名言集。シンプルながら、力強く、そして心を燃やす一言がずらりと並んでいる。
ここでは、第3章の「自分を信じる・夢を信じる」から、3つの名言とその解説をピックアップしてご紹介しよう。物事が上手くいかないと、自信を失ってしまうことがある。それでも前に進まなければいけない。そんなときに響く言葉たちだ。
■「成功は、失敗を繰り返しながら、少し進んだ先にある」(安藤百福)日清食品創業者で「世界の食文化を変えた」と評される安藤百福。彼の人生は失敗の連続だった。終戦後には脱税を疑われ2年間拘置所に収監され、その後新しくできる信用組合の理事長になったものの、破綻。自宅以外のすべての財産を失った。
それでも彼は「失ったのは財産だけ」と開き直り、次はラーメンの開発に挑む。食品開発の経験がない百福だったが、これでもかと試行錯誤を繰り返し、1年間の研究の末に日本初の即席めん「チキンラーメン」を生んだ。成功は繰り返した失敗の先にある。それは百福自身の人生が体現している。
■「1日1%の改善が、大きな飛躍を生む」(三木谷浩史)楽天の創業者である三木谷浩史氏。97年に彼が「楽天市場」を開設したとき、出店数はわずか13、利用したユーザー数は30人足らず、月の売上は18万円という惨憺たるものだった。でも、1人でも買い物をしてくれている人がいる。三木谷氏はひるまずに考え続け、改善を続けた。「1日1%のわずかな改善であっても、1年続ければ元の37倍になる」と信じていたのだ。