白石麻衣が永島聖羅の初選抜入りに感極まる! メンバー間の関係性が分かる選抜発表 (2/2ページ)

日刊大衆

その顔からは諦念さえ感じられる。歩を進め、紙を開く。すると、それには「15」と書かれてあった。選抜入りが確定した瞬間だ。思わず、「うおー!」と声を上げる、ワイプのバナナマン。永島の顔はくしゃくしゃだ。乃木坂46入りから約1年半。ようやく選抜の切符を手にしただけでなく、親友である白石と同じシングル曲を歌うことができるのだ。

 すでに選抜入りが確定しているメンバーは別室で待機している。その部屋へとおそるおそる入っていく永島。ドアを開けると、すかさず白石が永島に駆け寄り、強く抱きしめる。ほかの選抜もムードメーカーに近付き、祝福の輪を作る。白石は「よかった! うれしい! どうしよう!」と感極まっている。ここまで感情をあらわにする瞬間も珍しい。白石がそれほどうれしかったのだ。

 このシーンから浮かび上がってくるのは永島の人柄だ。どのメンバーからも愛されていることが分かる。そして、白石の人間性もまたダイレクトに伝わってくるではないか。

 このように、以前の乃木坂46にはメンバーの感情がもろに伝わってくる選抜発表が用意されていた。メンバーへの心的負担を軽減するためか、その後の選抜発表シーンは番組上あまり重く受け止められないように放送されていくことになるのだが、永島初選抜時のような、歓喜の瞬間が分かりやすく伝わる場面がなくなってしまったのは一考の余地があるかもしれない。初選抜の同期に駆け寄るメンバーを画として見てみたいと考えるのは私だけではないはずだ。

(EX大衆2021年2月号「アイドルにとって選抜とは何かを考える」乃木坂46選抜発表名場面)文●犬飼華

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