飼い猫が自閉スペクトラム症の子供の症状を改善してくれるという研究結果 (2/3ページ)

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猫が発達障害を改善させる
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・猫がASDの子供の症状を改善させたことが判明

 この分野の研究は少ないので、カーライル氏らは、ASDをもつ子どもが飼い始めたペットの猫とうまく絆を築けるかどうかをみる実験を行った。そして、猫の受け入れ後、その子どもの社交スキルや不安症が改善されたかどうかを観察した。

 6歳から14歳のASDの子どもがいる15家族に、保護猫を家に迎え入れる介入グループと、迎え入れない対照グループをランダムに割り振って18週間様子を見た。その後、介入グループと対照グループを入れ替え、さらに18週間追跡した。猫はおとなしい性格の個体が選別された。

 最終的に保護猫を迎え入れた8家族は、猫がやってきてからわずか2~3日で、子どもも親も猫と固い絆を結び、実験が終わるまでずっとその愛情は続いた。

 これらの家庭では、子供の社交スキルが改善した。子どもが他者に対してより共感を示すようになり、暴れたり、注意散漫だったりする行為が減り、不安も少なくなったという。

 ASDの子どもには、突如攻撃的になったり、怒りを爆発させるなどの問題行動を起こすことがあり、家族全体にストレスがたまる。

 猫は子どもの過剰行動をなだめ、穏やかにさせる効果があるようだ。ASDの子どもは、環境の変化についていくことができず、戸惑うことが多いが、家の中に猫がいると、そうした子供の不安が軽減され、家族全体に前向きな影響を与えることが、今回の研究でわかった。
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