飼い猫が自閉スペクトラム症の子供の症状を改善してくれるという研究結果 (1/3ページ)
飼い猫が子供の自閉スペクトラム症を改善させる / Pixabay
猫は、自閉スペクトラム症(ASD)をもつ子供たちの症状を改善する大切な友だちになる。こんな研究結果が、『Pediatric Nursing』誌に発表された。
ASDの子どもがいる家庭で猫を飼い始めると、その子は他者への共感を示すようになり、分離不安が軽減され、問題行動が少なくなったという。
・自閉スペクトラム症に有効な動物を研究
発達障害の一種、「自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群」(以下ASD)をもつ子どもは、社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手く出来ない、興味や活動が偏るといった特徴を持っていて、不安に苛まれる傾向がある。
最近の調査では子どものおよそ20~50人に1人が自閉スペクトラム症と診断されると言われている。男性に多くみられ、女性の約2~4倍という報告がある。
こうした症状に対処するための治療法は様々あるが、ASDを抱える子どもは孤立することが多く、その家族は過度なストレスにさらされているのが現状だ。
そこで、この問題の改善に効果的だと証明されている治療法のひとつが、動物を飼うことだ。
コンパニオン・アニマルとしてよく知られているのは犬だが、ミズーリ大学のグレッチェン・K・カーライル氏ら研究チームは、猫ならではの利点も役立つ可能性があると考えていた。
猫はだいたい犬よりも静かな動物で、散歩やトイレなどの手間がかからないため、ASDの子どもやその家族の負担が少なくて済むかもしれない。