現代とはイメージが違う?「奥ゆかしさ」とは好奇心いっぱいな様子を表わす言葉だった (2/2ページ)
もっと距離を縮めたくなる、奥ゆかしいやりとり。尾形月耕「源氏五十四帖」より。
「なかなかなまめかしうおくゆかしう思ひやられ給ふ……」
※『源氏物語(第10帖 賢木)』より
【意訳】かなり上品に洗練され、心惹かれる魅力を持った方なのだろうなと思われる……
押してダメなら引いてみろ、ではありませんが、猛烈にアピールしてくるよりも、ちょっと控えめなくらいの方がより興味を惹きつけるのは、今も昔も変わらないようです。
終わりに言葉の意味が時代によって変わってくるのはよくあることですが、今回の「奥ゆかしい」もまた、昔と今では大きくイメージが違っていました。
千年以上の歳月をかけて変わってきた「奥ゆかしい」という言葉が、千年後にどのような意味で使われているのか、そんな歴史の移ろいに思いを馳せるのも、また奥ゆかしい楽しみと言えるでしょう。
※参考文献:
岡本梨奈『かなり役立つ!古文単語キャラ図鑑』新星出版社、2019年1月
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