東大教授が結論付けた「頭の良さ」の意外な正体とは (2/3ページ)
その「考えるための土台」が「調理道具」ということだ。
では、「考えるための土台」をつくるために具体的に何をすればいいのか。
まず必要なことは「発想を変えること」。情報はそのままでは役に立たないため、調理が必要だ。情報を丸呑みするのではなく、頭の中で加工してこそ力になる。この発想を持つことが一番大事な道具だと柳川氏は述べる。つまり、情報に接する際の考え方のクセを変えるということだろう。
続いて必要なことは「ものごとを抽象化して構造をとらえるクセをつけること」。
接した情報をそのまま受け取るのではなく、自分なりに解釈する。
そこで使えるのが「抽象化して構造をとらえる」という接し方だ。
例えば、歴史上の偉人の決断や行動のエピソードに接したときに、そこから「政治とはどういうものか」「組織のトップとはどうあるべきか」という抽象的な理解に置き換える。そうすると、歴史が単なるエピソードにとどまらなくなり、自分が直面している課題や会社の問題を解決するヒントを与えてくれるものになる可能性がある。
抽象化と構造化は比較的難しいため、すぐにできなくても構わない、と柳川氏。ただ、そういう風に考えるクセを付けていくことが大事なのだ。また、抽象化して考えるクセ付けをするための3つのステップがある。
(1)幹をつかむ
これは、「一言で簡単に言い表してみる」こと。例えば誰かのブログを見たときに、どんなところが面白いと思ったのか、周囲の人に一言で伝えてみる。一言にまとめるには、情報の幹をつかむことが必要だ。これが抽象化への第一歩となる。
(2)共通点を探す
異なるものから共通点を見出す。例えば、「今、食べている料理と使っているカバンには『赤色』の共通点がある」というように、何でもいいから共通点を探すクセ付けをする。これができれば、異なったジャンルの情報から解決策を得たりすることができるようになる。