危機でも成長し続ける会社と、危機に対応できない会社。その違いはどこにある? (2/4ページ)

新刊JP

その答えが『人間心理を徹底的に考え抜いた「強い会社」に変わる仕組み』(松岡保昌著、日本実業出版社刊)に書かれている。

本書はリクルート、ファーストリテイリング、ソフトバンクを渡り歩いた著者・松岡保昌氏が、3社での経験や事例をふんだんに織り交ぜながら、あらゆる企業が組織を変革していくために何が必要なのかを解説する多くの示唆に富む一冊だ。「起業を目指すビジネスパーソンが今、読んでおくべき8選」で取り上げられたり、Amazonのユーザーレビュー数83、星平均4.3(2月15日現在)と高い評価を得ている。

■「理念」「強み」「仕組み・制度」は三位一体である

私たちは、会社を変革しようとするときに「仕組み・制度・施策」の導入や変更から入ろうとする。それ自体は間違っていないが、えてして、そのときに話題になっている他社の成功事例を取り入れようとしがちである。

しかし、それではうまくいかない。それはなぜか。その会社のめざす「企業理念」、強みとなる「コア・コンピタンス」の視点が欠けているからである。松岡氏はこう指摘する。

組織戦略がうまくいくには、少なくともその会社がめざす「企業理念」が明示され、その会社の強みとなる「コア・コンピタンス」が発揮され、それを強化するための「仕組み・制度・施策」が導入され、機能していなければならない。(p.31より)

本書から、自社の「コア・コンピタンス」を見誤って失敗した事例を紹介しよう。

松岡氏がかつてコンサルティングで関わった地方都市を中心に展開する携帯電話の販売会社のケースだ。松岡氏よりも以前に入っていたコンサルティング会社によって、その携帯電話の販売会社には、優れた人事制度が導入されていた。一般によくある業績向上の視点だけではなく、企業理念をも実現させようとする評価指標が設定されていたのだ。しかし松岡氏は、その評価指標の一部に違和感を抱いた。評価指標で「効率性」が重要視されていたからだ。

携帯電話の販売会社にとって顧客数と売上は密接に関わるため、「効率性」は重要な指標だ。

「危機でも成長し続ける会社と、危機に対応できない会社。その違いはどこにある?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る