知ってる? 「ミスリードを誘う」が間違っている理由 (2/4ページ)
番組などで内容とは違う宣伝やタイトルで誤解させたり、ミステリーや映画などで読者や観客に誤解させるような表現をわざと施したりすることを表す言葉です。
◇「ミスリードを誘う」は「誘う」の重複
「mislead」には「誘う」「招く」「させる」という意味が含まれています。
たまに目にする「ミスリードを誘う」という表現は、「“誤解・誤読を誘う”を誘う」という「誘う」の重複になってしまうため、矛盾が生じてしまいます。
そのため、この場合には「ミスリードする」という表現が正しいといえます。
◇「misread」の意味は「誤解・誤読する」
英語には「misread」という言葉があります。
外来語として使われる「ミスリード」は「mislead」の方の意味で用いられますが、念のためもう1つの「misread」の意味も押さえておきましょう。
misread [動詞 他動詞] 1 〈…を〉読み違える. 2 〔+目的語+as 補語〕〈…を〉〈…と〉誤解する. misreading 名詞 (『新英和中辞典』研究社)
「誤解を誘う・誤読に導く」という意味の「mislead」に対して、「misread」には「誘う・導く」という意図的な要素がなく、単に「誤解・誤読する」という意味になります。
つまり、「mislead」には「誘う」「招く」「させる」という意味が含まれ、「misread」には含まれないということです。
■「ミスリード」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
では、実際どんな時に「ミスリード」が使えるのか、例文と一緒に紹介します。
◇「誤解・誤読・誤認」を誘う優れた表現について述べる場合
ミステリー小説などでは、すぐに犯人が分かってしまうと面白くありません。そのため、意図的に誤解させる工夫をこらすことがよくあります。
これは、小説に限らず、ドラマや映画などでもいえることです。