世界最古、5000年前のビール醸造所が発見される。生贄の儀式に使用されていた可能性(エジプト) (1/3ページ)

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世界最古、5000年前のビール醸造所が発見される。生贄の儀式に使用されていた可能性(エジプト)
世界最古、5000年前のビール醸造所が発見される。生贄の儀式に使用されていた可能性(エジプト)

credit:Ministry of Tourism and Antiquities

  エジプトの首都カイロから450キロの南、ナイル川の西岸にあるアビドスは、冥界の神オシリスが復活する場所とされ、その信仰の中心地として知られる町だ。

 そのアビドスで5000年前の世界最古のビール醸造所が発掘されたそうだ。

 ここで作られるビールは、仕事の後の一杯を楽しむだけでなく、支配者階級にとっては生と死に関係するスピリチュアルな意味合いもあったという。
・5000年前の大規模なビール醸造所

 発見されたのは、それぞれ長さ20メートル、幅2.5メートルある8つの大型生産施設で、一度に2万2400リットルのビールを生産できたと推定されている。

 ムスタファ・ワジリ考古最高評議会事務局長によれば、「古代エジプト初期の主要都市で、ビールを大量生産していた」跡地で、エジプト第一王朝の創始者ナルメル王(在位 前3125~前3062年頃)の時代にまでさかのぼる。

 それぞれの施設では、2列に並んだ40点の土器が発見されている。土器は、穀物と水を熱してビールを作るためのもの。環状に粘土の棒を立て、その上に置いて使われていたとのことだ。

 なお、この醸造所の存在が最初に明らかになったのは20世紀初頭のことだそうだ。しかし、イギリスの考古学者が発見したその場所ははっきりしていなかった。今回、エジプトとアメリカの共同発掘チームによって、それがようやく再確認された形だ。
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