伊藤万理華、生駒里奈&井上小百合の個人PVにとって重要な役割を果たしてきた個性派俳優【乃木坂46「個人PVという実験場」第16回4/5】 (2/4ページ)

日刊大衆

https://www.youtube.com/watch?v=lHyyu1RnWFU
(※伊藤万理華個人PV「GO,GO!イサキちゃん!第1話」予告編)

 雨の中、一風変わった理屈をつぶやきながら、落ち葉に苛立ちをぶつけるイサキ(伊藤)。そこに通りがかり、イサキの不条理な言い分に付き合いながら、少しずつ打ち解けてゆく人物を加藤は演じる。

 ためらいがちにイサキとコミュニケーションをとろうとする加藤は、イサキに比べればごく常識的なロジックを持つ人物である。しかしまた、ある種の寓話性すら覚えるようなキャラクターをまとう加藤の存在感は、伊藤演じるイサキの、いささかエキセントリックでピュアな人物像と不思議なマッチングを見せる。

 独特のリアリティの水準をもったこのショートドラマにおいて、加藤諒という俳優の有する個性はきわめて重要な役割を果たしている。

 一方、この風変わりなドラマを監督する熊坂出は、乃木坂46のフィルモグラフィーの中では普段、どちらかといえばドキュメンタリー作家としてのイメージが強い。

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