ウイルスが精巣に感染したら…「コロナ後遺症」とED、男性不妊の深い関係 (2/3ページ)

Asagei Biz

世界中で流行していますから、これからそうした後遺症のデータが集まるかもしれません」(布施院長)

 こうしたEDには、男性ホルモンの数値低下も関係していると思われる。

 欧州泌尿器科委員会の指導医で、トルコのイスタンブール研修研究病院のムスタファ・カジハサノル医師ら研究グループが昨年11月に発表した論文によると、〈新型コロナ感染で肺炎を起こした患者に、男性ホルモンの低下が見られた〉という。そして、

〈肺炎を起こした患者を重症度別に比較すると、血中酸素飽和度が下がった重症患者ほど男性ホルモンの分泌低下が見られ、呼吸症状と低酸素血症の重症度と男性ホルモンの低下には相関関係があった〉と結論づけているのだ。

 ところで、新型コロナウイルスは肺と精巣に感染しやすいのではないかという仮説は、新型肺炎が「謎の肺炎」と言われている頃から指摘されていた。中国でバタバタと原因不明の肺炎で死んでいった患者を解剖したところ、生殖部の損傷が激しかったからだ。

 昨年6月、中国の華中科技大学同済病院生殖医学センターの李豫峰教授らの研究チームは、〈新型コロナウイルス表面のスパイクタンパク質と、感染者の体内のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)が結合して細胞に侵入し、臓器を損傷させる〉と新型コロナの感染メカニズムを発表したが、同時になんと、男性不妊のリスクにも言及している。

〈ACE2は肺以外にも精巣、小腸、腎臓、心臓と甲状腺にあるが、特に精巣は大量のACE2を発現している〉

 事実、大規模なコロナ陽性患者を調査したところ、完治したかに見えた男性患者の生殖関連の体液から、新型コロナウイルスが見つかったという。

 スパイクタンパク質とは、ニュースなどで見かける新型コロナウイルス写真の、ウイルス表面にあるツブツブのことだ。あの突起が人間の臓器の表面にある酵素ACE2にくっつき、感染する。

 不妊といえば、日本国内でも一部の医師が「ワクチンを打つと不妊になる」とネット動画などで不安を煽っているが、さすがに医師免許をはく奪されてもいいレベルのデマと言える。

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