自分の母親を殺そうとした男の末路…平安時代の説話集『日本霊異記』が伝える親心エピソード (3/3ページ)

Japaaan

「あぁ……」

地獄の業火に焼かれる者たち。Wikipediaより。

かくして息子は奈落の底へと真っ逆さま……きっと地獄の業火に焼き尽くされてしまったことでしょう。

終わりに

……と言う、実に救いのないエピソードですが、どんな状態であろうと、それこそ自分が殺されようと子供だけは助けたい親心がひしひしと伝わって来ます。

しかし、今回は鬼に惑わされてしまったものの、そもそもこういう事態に陥らないに越したことはありません。

一、赤子はしっかり肌を離すな
一、幼児は肌を離し、手を離すな
一、少年は手を離し、目を離すな
一、青年は目を離し、心を離すな

これは「子育て四訓」と言うそうですが、子供は成長段階に応じて適切な距離感をもって愛情を伝えることで、鬼にも惑わされない親子の絆が育まれるのではないでしょうか。

※参考文献:
小山聡子『もののけの日本史 死霊、幽霊、妖怪の1000年』中公新書、2020年11月
高橋貢ら訳『日本霊異記』平凡社、2000年1月

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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