インパール作戦に注目しても意味がない 歴史から教訓を得るために本当に必要なこと (3/3ページ)
だから現状を変えることをひどく怖がるんです。そういう人たちはもうどかしてしまえばいい。
若い方々が「自分たちで新しい歴史をつくる」という意気込みを持っていただきたいです。多様性のある社会の実現、国際協調、地球温暖化防止など、やるべきことは山積しています。既得権益にとらわれずに、歴史の教訓から多くを学んでいただきたいですね。
――最後に、読者の方々にメッセージをお願いいたします。
坂木:国というものを簡単に信用するなと言いたいです。右だろうが左だろうが関係ありません。政権を常に批判的に見て、騙されないでいただきたい。日本人の多くは、「政治はお上のやること、自分には関係ない」という、昭和の考えをまだ引きずっています。それを打破してほしい。そして、自分の人生哲学をしっかり持ってほしいです。そのためにも歴史を学ぶことは有用です。
最後に付け加えると、この本は私のような昭和生まれの「歴史の教訓の情報弱者」に向けても書いています。結局、私たち昭和生まれがしっかりしていないから、子どもたち、孫たちに「情けない日本」を残してしまった。これは大きな罪です。
昭和生まれの私たちは頭が固くて、自分らが受けてきた教育や生き方が一番すばらしいと思っていますし、子の世代にも同じ事をさせたい、それでいいんだと思いがちです。でも、実はとても気が弱くて、「自分たちは間違っていた」と正直に認められないだけなのかもしれません。
今からでも、せめて自分の子どもや孫には、将来「俺たちの親ってさ、過去の過ちを素直に認め、世界中と仲よくつきあっていくことに努力した、勇気ある奴らだったよな。誇りに思うよ」と、尊敬されるような親になれるように目指していただきたい。そのためには「歴史の教訓」を今からでもしっかり知ってほしいです。「学ぶこと」に定年はないですから。
(新刊JP編集部)