メンタル不調者を出しにくい会社はどんな特徴がある? (4/5ページ)

新刊JP

「最近、離職者が多いから話を聞いてほしい」ということでお声がけいただいた会社の人事と話すと、社員が急に退職届を持ってくる、と。そこで関わらせていただくと、会社の中に辞める兆候があるんです。そこに上司が気付いているのかいないのかは分からないのですが、その部下からすると「あの上司に言っても無駄だから」となってしまっているのかもしれません。

退職理由は「一身上の都合」ということが多くて、本音ベースの理由はなかなか会社に上がってきません。でも、カウンセラーをしていると、その部分も多少聞いたりできます。そこでは、「会社に働きかけようとしても、聞く耳を立ててもらえない」とか「上司を見てても自分の5年先のキャリアプランが想像できない」みたいな話が出てくるんです。

――やはりコミュニケーションの部分で壁があるような感じがしますね。浅賀さんが経営されているベリテワークスでは、メンタルマネジメントの面でどのようなことを実践されていますか?

浅賀:弊社ではテレワークの人も出社している人もいます。また、チャットツールに雑談部屋を設けて、そこに上の立場の人が進んで書くようにしていますね。それも、かなりくだらないことを書いています(笑)。そうすると下の人間も「こんなこと書いていいんだ」と書きやすくなるんじゃないかと。

私の場合はスヌーピーが大好きなので、ちょっとしたスヌーピーの話を書き込んでいます。若手スタッフたちからは「また社長がスヌーピーの話をしているな、やれやれ」くらいに思われるくらいがちょうどいいなと思っています。

――声をあげるハードルを下げるということはすごく意識されていそうですね。

浅賀:そうですね。あとは、会社の取り組みとして、診断ツールで出た社員それぞれの特性を参考にしながら、この人とこの人を組ませるチームが上手くまわるんじゃないかということを考えたりしています。

また、IT業界は技術の進みがすごく速くて、新しいツールやサービスがどんどん出てきます。そのスピードに合わせて若い人が「こういうツールを使いたい」「こういうサービスをやりたい」と声を上げられないのはすごくもったいないですよね。

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