ナミブ砂漠に点在するフェアリーサークルの謎、その正体は植物の出す毒にあるとする新説が登場 (2/3ページ)

ユーフォルビア・グレガリア credit:Ragnhild&Neil Crawford / WIKI commons
・気候変動も関与している可能性
メイヤー教授らによると、ユーフォルビアが砂漠に進出したのは、今よりも気候が繁殖に適していた時代のことだと考えられるという。
しかし砂漠では水がすぐに吸収されてしまうので、水や栄養の獲得競争が激しくなる。しかもナミビアでは、ここ2、30年、世界平均のほぼ3倍も気温が上昇した。暑くなるにつれて、生存競争はさらに激化。多くの植物が枯れてしまった。
枯れたユーフォルビアは、ネバっとした撥水性の乳液を残し、そのために砂は水を弾くようになる。それだけでなく、毒や抗菌作用のある化合物、さらにはアレロケミカル(他の植物の成長を抑える物質)まで流出する。
毒などの化合物は比較的短時間で分解されるが、乳液だけは砂に固まってこびり付き、いつまでも残る。そして形成されるのが草木も生えない不毛な円形の大地だ――。