ナミブ砂漠に点在するフェアリーサークルの謎、その正体は植物の出す毒にあるとする新説が登場 (1/3ページ)
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アフリカ大西洋側に広がるナミブ砂漠には「フェアリーサークル(天使の輪)」と呼ばれる、不思議な光景をみることができる。
砂漠の中にも草原地帯はあるのだが、その中に植物の生えないむき出しになっている謎の地帯が点在しているのだ。それは直径2~15メートルほどの円を描いており、あのミステリーサークルを思わせる。
なぜこんな現象がおきているのか?これまで、「シロアリ説」や「気候説」など、さまざまな仮説が提唱されてきた。
一方、ナミビアのヒンバ族には、地下で毒の息を吐く竜の仕業という伝承が伝わっているが、最新の研究によると、どうもこの伝承はあながち間違っていなかったようだ。
というのも『BMC Ecology』(20年8月3日付)に掲載された研究によれば、フェアリーサークルの輪を作り出しているのは猛毒の液体を出す植物の可能性があるという。
・犯人は有毒な液体を分泌する植物か?
南アフリカ・プレトリア大学のマリオン・メイヤー教授は、7年間も砂漠のフェアリーサークルの解明に取り組んできた人物だ。これまで土壌に含まれる化学物質や生物毒、あるいは地理的な要因など、さまざまな角度から分析を行なってきたという。
同教授が真犯人と睨んでいるのは、トウダイグサ科の「ユーフォルビア・グレガリア(Euphorbia gregaria)」種の植物だ。この多肉植物は、枝から粘り気のある白い乳液を分泌することから、地元ではミルクブッシュと呼ばれている。
ミルクといっても気をつけなければならない。非常に有毒で、何かの拍子に目に入ってしまえば失明の恐れすらあるからだ。
人間以外にも危険な物質だ。これがたっぷりと含まれている地面には、ほとんど植物が生えないのである。