たった3.8キロしか離れてないのに時差が21時間もある2つの島の不思議 (2/3ページ)
そのため、ラトマノフ島は「明日島(Tomorrow Island)」、リトルダイオミード島は「昨日島(Yesterday Island)」と呼ばれているようだ。
Two Islands in Two Countries, Two Miles and 21 Hours Apart
・背景にロシアとアメリカの国境問題が関係
わずか4キロ弱ほどの距離にありながら、なぜ両島の間に日付変更線が存在するのか。その背景にはアメリカとロシアの国境問題が関係しているようだ。
現在、アラスカ州はアメリカ領だが18世紀はロシア帝国領土だった。戦争によりロシア側がアラスカ領土をアメリカに売却した。この時に成立した米露条約によりダイオミード諸島が2国の国境線に認定されたという。
冷戦が始まると、かつてラトマノフ島側に住んでいた人たちは、ロシア本土に強制的に移住を命じられ、国境は閉鎖された。
以降この海峡は、アメリカとソビエト連邦の国境を成し、「氷のカーテン」として知られるようになった。
冷戦終結後に雪解けの象徴にもなったこの両島は、冬になると海が凍結して島の間に“氷の橋”ができるため最短距離で島を渡り歩くことが可能になるが、米露の国境が存在するため、実際にするとなると立派な違法行為になる。
現在、ラトマノフ島には軍関係者が駐留しているのみだが、リトルダイオミード島の西側には先住民が100人ほど住んでいる。