おびただしい数の人骨が散らばるヒマラヤの湖、スケルトンレイクの謎 (1/4ページ)

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おびただしい数の人骨が散らばるヒマラヤの湖、スケルトンレイクの謎
おびただしい数の人骨が散らばるヒマラヤの湖、スケルトンレイクの謎


 インド側からヒマラヤ高地へのトレッキングには、最寄りの村からでも4~5日かかる。そんな人里離れた遠方の地に、氷河湖ループクンド湖はある。

 険しい氷河の間に宝石のような水を湛えた美しい場所だが、ひとつだけ異様な風景が見られる。湖のまわりにおびただしい数の人骨が散らばっているのだ。

 その為、スケルトンレイクとしても知られているが、いったいなぜここには人骨が大量に放棄されているのだろう?
・年代も、人種もバラバラな大量の人骨の謎

 ループクンド湖は幅40メートルと比較的小さな湖だ。だがその周辺にある人骨の数は300~800体分にも及ぶという。

 1942年に森林レンジャーが初めてこの場所のことを報告して以来、なぜこんな辺境の地にこんなにたくさんの人骨があるのかは謎のままだ。

 最近はその謎がますます不可解になった。2019年、人骨から抽出したDNA分析の結果が『Nature Communications』誌に掲載され、ここで死んだ少なくとも14人は、南アジア人ではなく、そのDNAは現代の東地中海の人たちと一致するということがわかった。

 さらに謎めいているのは、これらの骨はすべて同じ年代のものではなく、かなり新しいものも含まれているという。

 南アジア人の骨は800年代頃のものが多いが、地中海人の骨は1800年代頃に死んだ人たちのものだった。
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