目上に「ご苦労様」がNGになったのはいつ?サラリーマンの歴史をひもとくと… (1/2ページ)

新刊JP

目上に「ご苦労様」がNGになったのはいつ?サラリーマンの歴史をひもとくと…(*画像はイメージです)
目上に「ご苦労様」がNGになったのはいつ?サラリーマンの歴史をひもとくと…(*画像はイメージです)

「サラリーマン」という言葉に変わって「ビジネスパーソン」というワードが使われるようになって久しいが、かつては「勤め人」を指す言葉といえば「サラリーマン」だった。

ところで、この「サラリーマン」という呼び名が生まれたのは大正時代の中頃。今からちょうど100年ほど前なのだそう。それ以前は、明治時代から使われていた「給与生活者」という名前で呼ばれていたようだ。

■目上の人に「ご苦労様です」がNGになったのはいつ?

日本経済の象徴である「サラリーマン」は、どんな歴史を歩んできたのか。その生態や歴史を掘り下げるのが『サラリーマン生態100年史 ニッポンの社長、社員、職場』(パオロ・マッツァリーノ著、KADOKAWA刊)である。本書では、日本文化史研究家のパオロ・マッツァリーの氏が、ビジネスマナーはいつ作られた?忘年会、新年会はいつから?心の病はいつからあったのか?など、「サラリーマン」につきもののあんなこと、こんなことについて解説する。

たとえば、会社に入社した新人がまず叩き込まれる「ビジネスマナー」。「ご苦労さま」「お疲れさま」というあいさつ言葉ひとつとっても、「目上の人には使わない」「取引先にはご法度」など慣れないと難しい。

部下が上司に向かって「ご苦労さまです」とねぎらいの言葉をかけるのは失礼にあたると感じる人もいる。だから、「お疲れさまです」と言うのがビジネスマナーの基本だとされる。

しかし、1951年時点では、部下が上司を「ご苦労さまです」とねぎらうのは、特に礼を失した言葉遣いではなかったようだ。

ただ、2005年になると、文化庁が実施した世論調査では、目上の人への「ご苦労さまです」を容認したのは、20代から40代で10パーセント前後となった。一方、50代は14.3パーセント、60代以上では20.2パーセントと、年代が上がるにつれて目上への「ご苦労さま」を容認する割合が増えているという結果も出ている。いつの間にか、マナーも時代と共に変わっていくということだろう。

「お疲れさま」という言葉は、1980年代に広まった比較的新しいルールである。

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