加藤茶が語る志村けんのドリフ加入秘話 (2/2ページ)
加藤 普通は先輩が相手だと手加減するじゃない。でも、志村は平気だったから。「あ、もしかしたら、こいつイケるな」と思って、長さんに言ったの。
テリー 才能を見抜いてたってことですね。
加藤 最初はね、荒井さんと同じぐらいの年の人を入れようと思ってたの。知ってるかな、バンドリーダーの豊岡豊って。この人が話がうまくて。普段、長さんとよく話してて、長さんの気持ちもわかってて、その人を入れようと思ってたらしいんだよ。でも俺は「せっかくだから、俺より下の者を入れてくれないか」って。そうするとまた何か生まれるかもしれないから。
テリー 若い中から選ばれたのが志村さん。
加藤 志村はネタのつくり方とか、つくってる時の雰囲気とか全部知ってたからね。だから「いちいち教えるんじゃなくて、知ってるヤツを入れたほうがいいんじゃない?」って長さんに言ったんだ。そしたら「わかった」って入れてくれたんですよね。
テリー ドリフがネタをつくってる時の現場の緊張感は有名ですもんね。
加藤 よく言われたのは、「笑いをつくる集団じゃないよね」って。とにかく稽古場に入ると、みんなしかめっ面でシーンとしてて、およそ笑いをつくる雰囲気じゃないから。よくその週のゲストが挨拶に来るんだけど、「あれ?」って言って、そーっと出ていっちゃう人がずいぶんいたの。
テリー 緊張感に耐えられなくてね。
加藤 だからよくあんな中で16年も生で「全員集合」をやってたなって。
テリー ほんとですね。でも、志村さんは加藤さんに感謝してるでしょうね。
加藤 直接言われたことはないけどね。あいつの自伝の中で「今自分があるのは、加藤さん、あなたがいたからですよ」と書いてくれたみたいだね。