『To LOVEる』作者が大ピンチ!? ジャンプのベテラン作家たちが苦戦中… (2/3ページ)
■田村隆平『灼熱のニライカナイ』
田村隆平は、2009年13号より連載を開始した『べるぜバブ』によって大きな話題を呼んだ実力派作家。同作は不良男子高校生がふとしたきっかけから「大魔王の息子」と出会い、育児に奔走していくというストーリーだ。ギャグとアクションの塩梅の良さが絶妙で、大きなヒット作となった。
そんな田村は、2020年30号から満を持して新作となる『灼熱のニライカナイ』を連載中。しかしこちらはいわゆる〝打ち切りレース〟の常連作品だと囁かれている。
不評の理由としてよく指摘されるのが、ギャグとシリアスのアンバランスさ。ツッコミ不在の突拍子もない設定によって笑いを誘うのだが、それをうまく扱いきれず、どちらにも踏み切れていない印象がある。「べるぜバブ」と同様、人物や設定が破天荒を極めていることで、前作と比較されてしまうのもつらいところだ。
しかし「灼熱のニライカナイ」には、他の作品にはない魅力も。作中には、田村の背景に対する熱い情熱が満ちあふれている。同作は小笠原諸島が舞台であり、ほとんどのコマで細かな自然が描かれていく。青々とした田舎の原風景、どこまでも広がる青空と穏やかな海は、モノクロ作品にも関わらず鮮やかに色づいているように見えるだろう。
コンクリートに囲われた都会では味わえない、自然の匂いを感じさせる異色のマンガ。気になる人は、手遅れとなってしまう前に作品を応援してほしい。
大勢いたはずの女性ファンはどこへ…■藤巻忠俊『ROBOT×LASERBEAM』
藤巻忠俊は2006年、『黒子のバスケ』によって「ジャンプ十二傑新人漫画賞」を受賞し、華々しいデビューを飾った作家。周知の通り、同作はそれから「ジャンプ」の看板作品となるほどの大ヒットを記録した。
「黒子のバスケ」は単行本30巻で完結しており、そこまで長期の連載ではないが、メディアミックス作品が幅広く展開された作品。小説やアニメ、ゲームに映画化はもちろん、2.5次元俳優が演じる舞台化によっても人気を博していた。
そんな期待の新人だった藤巻だが、「黒子のバスケ」以降は苦境が続いている。