目先の欲をぐっと我慢。コウイカには自制心があることが判明 (3/4ページ)
こうした意思力(および関連する学習や知能)についてのこれまでの研究は、主に人間とチンパンジーなどの霊長類が対象だった。
人間や霊長類で自制心が進化した理由はいくぶん分かりやすい。たとえば、罠のようにしばらく後で獲物を仕留める道具を発達させたこと、あるいは社会的結束の強化、より長い寿命といったことが自制心の発達につながった。
「自制が発達した理由はこれまで、寿命が長い社会性動物が受ける進化的圧力に基づいて理解されてきました」と、シュネル氏は言う。

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・コウイカのチンパンジーやカラスに匹敵する自制心
今回の実験では、コウイカが50秒から130秒とかなり長い時間我慢できることも分かっている。シュネル氏によれば、これは「類人猿、カラス、オウムに匹敵」するほどだという。
コウイカのような無脊椎動物は、大抵は3年も経たないうちに死んでしまう。それなのに、なぜ彼らは強力な自制心を進化させることができたのだろうか?
もしかしたらコウイカの自制心は、私たち人間とは違う理由で進化したのかもしれない。
その理由とは狩りの戦略だ。
コウイカにはカモフラージュで身を隠して、じっと獲物がやってくるのを待つ習性がある。エサを食べるチャンスは、そう簡単には巡ってこない。だが、そのおかげで自制心が発達したと考えられるのだそうだ。