3月12日放送の『チコちゃんに叱られる！』（NHK総合）での、ある映像に視聴者が苦言を呈している。

　この日番組で取り上げたのは「ハムスターは、なぜカラカラ走り続けるの？」という疑問。チコちゃんによると、「ハムスターがカラカラ走り続ける」のは「1日10キロ以上走らないとおかしくなってしまうから」とのこと。また、動物の行動を研究している明治大学農学部の中村考博准教授によると、ハムスターは基本的に夜、1日10キロから20キロ走るという。野生のハムスターは夜行性で、敵の多い昼は穴の中で休息し、夜は迅速に縄張りを見回りながら餌を探し回るらしく、これは人間に換算した場合“フルマラソン4回分を一晩で走るのに相当する”ということだ。

　この結果にスタジオからは驚きの声があがり、最後に「世界ハムスター劇場」として、VTRにナレーターの森本レオ（78）が登場し“回し車とハムスター”の映像を紹介。ひとつの回し車に2匹のハムスターが乗り、どちらか一方がうまく回れなかったり踏みつけられたりなど可愛らしい映像が取り上げられていたが、そんな中、問題になっているのが「楽しく、のどかに回って遊んでいるはずのハムスターの身に起きた悲しい物語」と題された動画だ。

　1匹のハムスターが回し車に乗っていたところに、別のハムスターも乗ってくるという動画になっていたが、あとから来たハムスターの回す勢いがよすぎて、最初に乗っていたハムスターは回し車からはじき出され、金具に挟まれてしまうという動画。ハムスターはしばらく宙吊りになっていたが、なんとか自力で抜け出すというものになっていた。

　しかし、この動画に視聴者からは「危ない」「こういうの、見てて怖いから流さないでほしい」「こんな危険な動画を面白がって放送する神経が分からない」という声が集まっていました。

「特集には多くのハムスターの映像が使われ、視聴者が癒やされていたところにこの動画が流れたため、不快感を訴える声が聞かれることになりました。また、スタジオではMCのナインティナイン岡村隆史（50）が『僕もハムスター飼ってたことがあるので。ひまわりの種だけじゃなくて、もっといろいろあげればよかった』と発言する場面も。ハムスターにひまわりの種を与えすぎるのは、肥満など病気を発症する恐れがあるというNG行為。それをテレビで堂々と言うことに対する意識の低さにも疑問の声が集まっていました」（芸能ライター）

　せっかくのハムスター特集も、癒しどころか危険性を指摘され、台無しになってしまったようだ。