老人の繰り言と侮るな!武士道のバイブル『葉隠』が説いた、経験を伴う言葉の重み (2/3ページ)
老の繰言と云ふも巧者なる事なりと。
※『葉隠』第二巻より。
【意訳】
ベテランの話などを聞く時、たとえ自分が知っていることでも馬鹿にせず聞くべきである。同じことを10回も20回も聞いているうち、あるタイミングで内容が腑に落ちて、深く理解できるようになるからである。老人の繰り言もこの類である。
聞いている(聞かされる)側としてみれば似たような話であっても、話すたび少しずつ切り口が変わっているもので、1回2回ではピンと来なくても、何度も繰り返し聞くうちに内容が理解できたり、後から自分の経験を通して実感できたりすることもあります。
古来「親爺(おやじ)の小言と冷酒(ひやざけ)は後で効く」と言いますが、若い内は「一度聞けば覚えられる」情報に過ぎない知識でも、年齢を重ね経験を積んでいく内、
「あぁ……あの時、親爺が言っていたのは、こういう事だったのか!」
古来、多くの武士たちが血を流して得た教訓は、理屈ではなく、同じ死線を潜り抜けてこそ体得できた(イメージ)。
と腑に落ちて、今後の人生に活かせる知恵を体得できるかも知れません。