老舗店が続々閉店!繁華街の「ゲーセン」に何が起きているのか? (1/2ページ)
池袋の老舗ゲームセンター「シルクハット池袋」(旧GAMEサントロペ池袋)が、23年の間歴史に幕を下ろしたのは今年1月11日のこと。さらに、9日後の同20日は、90年代の対戦格闘ゲームブームの聖地として知られるゲームセンター「GAME SPOT21新宿西口」が閉店した。エンタメ業界に詳しい経済ジャーナリストが語る。
「音楽ゲームや格闘ゲームが最盛期の90年代には、ゲームセンターの数は全国で3万件を超えていたといわれます。ところが、2000年に入ると、その数は徐々に減少の一途をたどり、2019年の警察庁の統計によれば、その数は約4000店にまで減少しました。さらに、その『ゲーセン離れ』に拍車をかけたのが、コロナによる不要不急の外出自粛。ゲームセンターの大型店舗は、たいがい駅近に立地されているため、家賃だけでも毎月相当な額が消えていきますからね。今後も見切りをつける店舗が増えることは間違いないでしょうね」
とはいえ、一世を風靡したゲーセンが、なぜ、そこまで衰退しまったのであろうか。その理由を長年ゲームセンターに通い続けてきた、というAさん(40歳)はこう分析する。
「90年代のゲーセンなら、友達数人で行けば、せいぜい3000円もあれば1日遊べたものです。クレーンゲームしても、ある程度お金をつぎ込めばだいたい取れた。ところが、最近のクレーンはいくら金をつぎ込んでも取ることが難しいものが多く、フィギュアはもちろん、甘く設定してある菓子類でさえ、ハードルが高くなってしまった。つまり、今のゲーセンは客を喜ばせるというより、いかにして客に金を使わせようかという態度が見え隠れするんです。ならば、そんな金を出して景品を取るより『メルカリ』や『ヤフオク』で買ったほうが安上がりという気持ちになるのは当然のこと。音ゲーにしても当初は”楽器演奏や疑似体験して楽しめる”のがコンセプトだったのに、いつのまにか高速で複雑な譜面を攻略していく風潮に代わり、一部のマニアしか喜べない場所になってしまった。昔はスーパープレイを披露する人の回りに人垣ができて、みんなでプレーヤーを応援するなんてこともあった。