中村メイコ 三島由紀夫は「すごく気さくで、やっぱりちょっと壊れていた」 (1/2ページ)
テリー もう今日は、ほんとに日本の歴史を聞いてるみたいですけど(笑)。メイコさんは三島由紀夫さんともお付き合いがあったんですよね。
中村 三島さんはね、ものすごく気さくで、やっぱりちょっと壊れてましたね。だから、ああいう亡くなり方ができたんですよね。
テリー 壊れてたというのは、偏ってたってこと?
中村 あのね、すぐカッとなるんですよ。亡くなった作家の山口洋子さんが経営していた「姫」(銀座のクラブ)なんかが、私たちのたまり場だったんですけど、そこでも三島さんはよくキレてて、「三島さん、今日は何? どういうテーマで怒ってるの?」とか、私たちよく言ってました。
テリー 誰にキレるんですか。お客さん?
中村 そこはめったなお客は入れませんからね。だから、例えばケンカしそうな人っていうと野坂昭如さんとか。あのへんの方と何か話してるうちに気に障ることがあったんでしょうね。
テリー 議論が白熱したんですかね。確か三島さんの自決の前にも会ってるんでしたっけ。
中村 そう、3日前ぐらいですよ。娘のカンナが詩の本を出すので、三島さんに見ていただきたいって、カンナとの対談があって。その頃、カンナはまだ小学生ですから、私がついていったんです。
テリー 付き添いでね。
中村 そしたら、今でも印象に残ってるのは、カンナの詩に「噴水さん、噴水さん、そんなにいつもいつも飛び上がって、お空に向かってくたびれないの。私が神様だったら、お空から吊革下げてあげるよ」っていう詩があったんですね。それに三島さんがいたく感動して、「カンナちゃん、これはいい詩だと思うよ。