中村メイコ 三島由紀夫は「すごく気さくで、やっぱりちょっと壊れていた」 (2/2ページ)
おじさんもね、つくづく吊革がほしいと思うよ」っておっしゃったんですよ。
テリー またカンナさんも小さいのに文才がすごいね。
中村 私、それを隣の部屋で聞いてたんですけど、何だか胸がいっぱいになってしまって。それで「三島さん、何か悩んでるのかな、しんどいのかな」と思ったら、すぐあの事件ですから。
テリー ショックですよね。
中村 信じられなかったです。また最期が壮絶でしたからね。
テリー そうですよねぇ。でも、メイコさんのお話を聞いてると、ほんとにお酒を飲むのがお好きですよね。やっぱり銀座が多かったんですか。
中村 そうですね。あの頃の銀座はほんとに素敵でしたから。たまに生のオケ(演奏)を聞きたくて、横浜の「クリフサイド」に行ったりもしましたけど。
テリー クリフサイドっていうのは、(石原)裕次郎さんとか、日活の映画スターがよく行ってたナイトクラブですよね。
中村 でも、普段は男の子みたいに毎日銀座で飲み歩いて。大晦日にはお財布に入りきらないから、お札の束をハンドバッグに入れて、行ったりしてました。
テリー え、なんで? 財布に入る分だけでいいじゃないですか。
中村 あの頃はクレジットカードなんかありませんから、それまでツケで飲んだ分をまとめて払うんですよ。
テリー あぁ、そういうことか。そうすると数百万ですね。
中村 はい。
テリー いいなぁ、夢のような時代だ。
中村 ねぇ。あの頃が最高じゃないですか。
テリー いや、今日は貴重なお話をたくさん伺いましたけど、やっぱり時間が短すぎるな。メイコさん、この状況が落ち着いたら、食事に行きましょうよ。
中村 あら、うれしい。私、人混みが好きなのに、最近は外に出られないからほんとにつまらないんですよ。テリーさん、ぜひお願いしますね。
◆テリーからひと言
メイコさんと話してるとすごい人の名前が次々出てきて、ほんとに楽しいんだよなぁ。今度食事に行った時は、表に出せない話も聞かせてください。