いったいなぜそこに?砂漠にぽつんと置かれている巨大メガホンの謎(アメリカ) (3/4ページ)
最近、誰かが、開口部に動物の革をかぶせて、ドラムのようにして使ってみたが、それは本来の目的ではないようだとのこと。
ロケットの一部だとか、パイプラインの砂時計型をしたベンチュリ管(口径に変化をつけることで、圧力差を利用して流速計、気化器などに利用する)ではないかとか、さまざまな憶測が飛び交っている。
内部に十字型の金属片が取りつけられているため、銃の照準器、あるいはなんらかの照準器ではないかと言う者もいる。
また、数百マイルにもわたって広がっているカリフォルニアの洞窟の場所を示す道具だとか、十字は巨大な金鉱のありかを示す場所を示すXマークだと言う者さえいる。
その形から、メガホンと言われるのももっともだが、おそらく大方の予想どおり、大昔の警報システム、空襲警報用のサイレンのようなものだったのかもしれない。だが、どうやらそうではなさそうだ。
「おそらく、民間の防衛対策システムや空襲警報システムとは違うでしょう」というのは、アイダホ州立大学の歴史学教授サラ・ロービー。
「冷戦初期のサイレンのほとんどは、開口部が長方形でした。第二次大戦時代の空襲サイレンももっと円筒形で、これとは形が違います。それに、民間人のためにサイレンを設置するなら、このような人のいない砂漠ではなく、もっと人口の密集した地域のはずでしょう」
では、ロービー氏の推測は? なんらかの測定装置のようなものではないかという。
「ここは、エドワーズ空軍基地が近いことが大きなヒントです。エドワーズ空軍基地では、多くの音の障壁実験を行っていました。史上初、音速を超えたチャック・イェーガーの有名なフライトもここで行われました。あのメガホンのようなものは、飛行や衝撃・音波などに関係する測定器の類のものだと私は思います」
さらにロービー氏は、ネバダ核実験場(現在はネバダ国家安全保障施設)もここからそれほど遠くないことを指摘する。