スペインで安楽死(医師による自殺幇助)が合法となる (1/4ページ)
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治る見込みのない病気をかかえ、耐えがたい苦しみを抱えながら延命され続けることは、人間の尊厳を保っているといえるのだろうか?
終末期患者に対する安楽死の是非を巡っては様々な見解がある。特に他人の手を借りて薬物の服用や投与を行う積極的安楽死(自殺幇助)の扱いは難しい。
現在、一部の国や州で積極的安楽死が合法化されているが、スペインでも積極的安楽死が合法化されることとなった。
・スペインで安楽死と自殺幇助を合法とする法案が可決
宗教団体や極右グループの強い反対にもかかわらず、スペイン議会はこのたび、「回復の見込みがなく、耐えがたい苦痛を伴う深刻な慢性疾患」に苦しむ患者が望んだ場合に限り、安楽死と自殺幇助を合法化した。
今日、私たちはより人間らしく、より公正で、より自由になりました。社会から広く求められていた安楽死法がついに、現実のものとなったのです
長きにわたり戦いを続けてきたすべての人たちのおかげで、ここスペインで尊厳をもって死ぬ権利が認められたのです
スペインのペドロ・サンチェス首相はそうツイートした。
賛成202票、反対141票、棄権2票で、この法案が下院議会で可決されたとき、万雷の拍手が鳴り響いた。
これまでスペインでは、安楽死を望む人の自殺を医師が幇助した場合、犯罪者となり、10年の懲役が科せられた。
この法律は、スペイン国民および、スペイン国内に合法的に居住している29万人のイギリス人を含む外国人に適用され、3ヶ月以内に施行される。地域委員会が提出された安楽死要望書を精査することになる。