和歌山県の小さな村の救世主『じゃばら』の木が起こした奇跡とは? (2/3ページ)

もちろん、ただ自治体が商品を楽天に出品するだけで注目されたわけではない。いまや国民病ともいわれる花粉症の症状が、「じゃばら」に豊富に含まれるフラボノイド「ナリルチン」によって軽減される効果があるのではないかと言われているからだ。実際、同社が2019年にユーザーを対象としたアンケートを実施したところ、約2200名のうち約1500名ほどが「効果があった」と回答しているという。実に68.3%というから、これは期待しないわけにはいかないだろう。
■北山村の「お荷物産業」が村の窮地を救った!
毎年赤字、お荷物産業の「じゃばら」が奇跡を起こす!「じゃばら」(邪払)は、ゆずや九年母(くねんぼ)などの自然交配によって生まれた香酸柑橘で、昔から北山村に自生していたという。名前のとおり「邪を払う」縁起の良い柑橘とされ、北山村では正月料理に欠かせないものとして食べられてきた。ただ、当時は家庭の庭で育てられているだけのものだった為、あまり栽培されなくなり、じゃばらの木は事業発足時(昭和52年)に村でたった1本のみとなっていたそうだ。
昭和54年に種苗登録され、じゃばら事業が本格始動。生果のほかドリンクやポン酢、ジャムなどの加工品が開発され、販売を開始したものの、知名度もなく、自治体としての北山村も商品の販売ノウハウを持っていなかったため、じゃばらは毎年赤字の「お荷物産業」とまで言われていたという。