「通算15年目」巨人・原辰徳監督に囁かれる「勇退説」と「裏の野望」

日刊大衆

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 球春到来。去る3月26日、セ・パ同時開幕したプロ野球ペナントレース。コロナ禍により120試合に制限された昨季から一転、今季は例年通り143試合に及ぶ長丁場の戦いとなる。

 虎の超大型ルーキーや古巣に復帰した楽天のエース、日本一奪還に燃える“球界の盟主”巨人……今年も見どころ満載のプロ野球の舞台裏を徹底取材。華やかな試合の水面下で進行中の“爆弾ネタ”を一挙に届けよう。いざ、プレーボール!

「今年の巨人は、さらに強くなりました。DeNAから梶谷隆幸(32)と井納翔一(34)をFAで獲得し、開幕には間に合いませんでしたが、メジャーから助っ人2人を補強。桑田真澄氏を投手チーフコーチ補佐に招聘するなど、積極的にチーム強化に動きましたからね。打線は坂本勇人(32)、丸佳浩(31)、岡本和真(25)の“サカマルオカ”トリオの主軸が安定。投手陣も先発ローテに加え、左右の中継ぎが充実してきました。セ・リーグで巨人が頭一つ抜けているのは、間違いありません」(スポーツ紙デスク)

 豊富な戦力を指揮するのは、監督として通算15年目のシーズンを迎えた原辰徳監督だ。

「オープン戦で使い続けた秋広優人(18)を、開幕直前に、あっさり2軍に落とすところなど、今年も変幻自在の“原采配”は健在。指揮官としての実力は12球団随一でしょう」(前同)

 2018年のオフ、巨人の監督に再々登板した原監督は、今季が3年契約の最終年にあたる。

「原さんにとっても“勝負の年”です。リーグ3連覇はもちろんのこと、日本一奪還が原さんに課せられた使命でしょう。ただ、これを達成するのは、想像以上に難しいことだと思います」(球界関係者)

 難なくペナントを制し、2年連続で4連敗を喫している“宿敵”ソフトバンクを迎え撃つ。巨人ファンは、そんなシナリオを思い描いているはずだが、実情は、これとはほど遠いものだという。巨人軍関係者は、こう胸の内を明かす。

「うちは、けっして強いわけじゃない。ペナントを2連覇していますが、それは他のチームが弱すぎるだけ。うちは“普通のチーム”ですよ。その証拠に、ホークスには、まったく歯が立たなかったでしょう……」

■ミスターとナベツネが原監督に送ったメッセージ

 こうした危機感は、巨人、読売の首脳に共通のものだという。それを象徴するのが、ペナント開幕直前の3月22日に行われた「巨人軍出陣式」だという。

 式典には長嶋茂雄終身名誉監督と、渡邉恒雄氏(読売新聞グループ本社代表取締役主筆)がそろって出席したため、大きく報じられた。

「健康不安を抱えるミスターとナベツネさんがそろって顔を出したのは、危機感の表れですよ。ナベツネさんは、“断固、優勝してもらいたい”と言いましたが、巨人では“優勝”というのはペナントではなく、日本一になることを意味しているんです。ミスターとナベツネさんは、原監督に“今年は是が非でも日本一になれ”とメッセージを送ったわけです」(前同)

 別の巨人軍関係者は、たとえ原監督がリーグ3連覇を達成しても、日本一を逃せば厳しい状況に追い込まれると明かす。

「ペナントで優勝すれば、球団は表面上は契約延長を打診するでしょう。ただ、日本一を逃せば原監督は形式的にでも“進退伺”を出さざるをえなくなる。そうなれば球団は“本人の辞意を尊重する”として、原さんをクビにするはずです」

 原監督も、こうした動きを察知しているという。

「原さんの本音は“もう2年、監督をやって、戦力の底上げを完成させたい”です。とはいえ、日本一を逃せば、それはかなわないでしょうから、その場合は、巨人のGMのポストに収まるはずです」(前同)

 日本一を逃せば、監督はクビでGMに就任。日本一になれば、勇退でも契約延長でも、原監督の希望通りに事は運ぶという。ただ、

「原さんの本当の狙いはNPBコミッショナーになることです。原さんはNHKの解説者時代に星野仙一さんに弟子入りし、薫陶を受けたんです。星野さんは選手として初のコミッショナーを目指しましたが、道半ばで亡くなってしまった。原さんは、この遺志を継ごうとしているんですよ。折に触れ、セ・リーグへDH制の導入やトレード期限の撤廃など、球界改革を口にしているのも、コミッショナーへの“布石”でしょう」(同)

 原監督は今季、正念場を迎えているようだ。

 3月29日発売の『週刊大衆』4月12日号では、ペナント開幕に向けて阪神の期待のルーキー佐藤輝明(22)の実力や、チームのカギを握る助っ人外国人選手の合流についても掲載している。

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