2100年までに北半球では1年の半分が夏になると予測する研究論文が発表される (2/3ページ)

カラパイア

あるいは冬の始まりなら、最低気温の上位25%の気温に達したときと定義する。

 その上で、60年間における季節サイクルの変化から気候変動モデルを作り、それが将来的にどのように変化するか予測した。

 その結果明らかになったのは、1952年から2011年にかけて、夏の長さが平均78日から95日に延びたことだ。

 その一方で、冬は76日から73日に短くなっていた。また春は124日から115日、秋は87日から82日に縮んだ。

 また、そうした変化にあわせて夏と春の到来が早まり、秋と冬は遅くなったことも分かった。こうした四季の変化がもっとも顕著だったのは、地中海地域とチベット高原だ。

 仮に何らの対策が講じられることなく、このまま気候変動(地球温暖化)が進めば、2100年までに夏は1年のうち半年を占めるようになり、冬は2か月未満になると予測されている。

2100年までに夏が半分に
credit: 2020/Geophysical Research Letters/AGU

・生態系、農業、健康に生じるリスク

 こうした変化はただ季節感が狂ってしまうということだけではなく、重大な環境リスクや健康リスクをもたらすと、グアン博士は説明する。

 たとえば、鳥は渡りのパターンを変えるかもしれないし、植物の成長や花を咲かせる時期もズレてくる。すると動物のエサの需要と供給にミスマッチが生じ、やがて生態系が乱れることになる。

 人間にとっても深刻だ。季節外れの暖かい陽気や大雪は、芽生えたばかりの農作物に被害をもたらす。

 また植物の成長期間が長くなれば、アレルギーを引き起こす花粉がたくさん撒き散らされ、病気を媒介する蚊の生息域もより北へと広がる。

「2100年までに北半球では1年の半分が夏になると予測する研究論文が発表される」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る