墓を掘って遺体を盗み出す死体盗掘人から墓を守る5つの方法(イギリス) (3/5ページ)
・3. 罠と銃

墓に悪さをしようとする泥棒に向かって発砲されるよう、引き金にワイヤが仕掛けられた銃を見えない場所に備えつけた。
だが、プロの死体盗掘人にかかっては、簡単に見破られてしまうことも多かった。偵察隊が気づいて、事前に仲間に知らせてしまうからだ。当然のことながらワイヤは取り外され、使い物にならなくなってしまう。
だが、泥棒がプロでない場合は違う結果になった。1823年、ロンドンの某教会墓地で、この罠に引っかかった学生が足に銃弾を浴びた。
セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの寺男が、こうしたセメタリーガンをさらに改良し、複数の銃身をまとめた弾倉を作って、究極の死体泥棒除け銃を考案した。
1817年大晦日前日の寒い晩、墓地で事件が起こり、この新たな仕掛けはあらゆる人に恐怖を植えつけた。この銃弾で死者は出なかったものの、泥棒が落としていったと思われるひとつだけ穴のあいた帽子が見つかった。弾はおそらくまだ泥棒の頭の中にあると思われた。
銃だけでなく泥棒を捕える罠も登場した。金属の罠が地中に埋められていて、その上を踏むとバネが跳ね上がって、侵入者の足をばっちり捕えるというわけだ。

こうした罠の実物は、イギリス、タインサイドにあるビーミッシュ・オープンエア博物館で見ることができる。
1817年冬、ランベスにあるセント・メリーズ教会は、たびたび死体の盗難被害にあっていたため、敷地内の墓地を見回る男を募集していた。
そして雇った男たちが実はデュフィン&マーシャルという熟練の死体泥棒だったのだ。